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ダイレクトメール(DM)戦略において、「圧着はがき」は、単なる郵送物以上の価値を持つ強力なツールです。一見すると通常のはがきと変わりませんが、剥がして開くというアクションを通じて、中面に多くの情報を効果的に伝えることができます。この仕組みこそが、高い開封率と情報秘匿性の両立を実現する最大の強みです。

圧着はがきは、販促や会員向けの重要なお知らせ、個人情報を含む通知など、幅広い用途で活用されています。伝えたい情報をしっかりと届けながらコストパフォーマンスにも優れている点が、多くの企業に選ばれる理由です。

本記事では、「圧着はがきとは何か」という基本から、種類や圧着方法、そして最新の郵便料金までをわかりやすく解説します。DM施策を検討している方や、コストを抑えつつ効果的な販促を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

圧着はがきとは?

圧着ハガキとは?

圧着はがきとは、特殊なのりを使って貼り合わせたはがきです。受け取った人が開くと中面にメッセージやクーポン、キャンペーン情報などが印刷されており、より多くの情報を届けられるのが特徴です。

次のような目的で利用されることが多くあります。

  • セールやキャンペーンの告知
  • 会員限定のクーポン配布
  • 定期購入やリピート促進の案内
  • 個別情報(ポイント残高や契約更新案内など)の通知
  • イベントや新サービスの案内

封書型ダイレクトメールに比べて軽量・コンパクトでありながら、開封してもらえる確率が高い点から、費用対効果に優れた販促ツールです。

圧着はがきと普通はがきの違い

圧着はがきと普通はがきの主な違いは、「情報量」「秘匿性」の2点が挙げられます。

まず、普通はがきは一枚の紙で構成されており、宛名面と通信面のみを利用します。内容が外部からすぐに見えるため、季節の挨拶やシンプルなメッセージの伝達に適しています。

対して圧着はがきは、受け取った人が剥がして初めて中面を見られる構造のため、より多くの情報を効果的に伝えたり、重要な通知や個人情報を隠したまま届けたりすることが可能です。

圧着はがきと封書の違い

圧着はがきと封書の主な違いは、「郵送コスト」「開封の手間(アピール力)」「情報容量」の3点です。

封書(定形郵便物)は書類を封筒に入れ、のり付けして送る形式です。最大の利点は、大量の情報(最大A4サイズ、50g以内)を一度に送れること、そして複数の書類やカード、サンプルなどを同封できる柔軟性にあります。しかし、開封の手間や中身を見てもらうためのハードルがやや高いという側面があります。さらに、重量やサイズに応じて料金が決まるため、郵送コストは圧着はがきよりも高くなる傾向があります。

これに対して圧着はがきは封書に比べて情報量は劣るものの、「剥がす」というワンアクションで情報を確認できます。受け取った人に見てもらいやすく、高い開封率が期待できます。

圧着はがきの主な種類

圧着はがきは、その折り方や接着方法によって多種多様な形式が存在します。ここでは、まず基本的な「折り方」に基づく種類についてご説明します。圧着はがきの最も一般的な折り方には、二つ折りのV型、三つ折りのZ型、そして往復はがきの片面のみを圧着し返信用はがきを付けた往復L型などがあります。

V型(二つ折り):開くと内側が2面になり、はがき大の2倍の情報量を記載できます。シンプルで最も広く利用されています。

Z型(三つ折り):3面構成で、開くと3倍の情報量を記載でき、情報密度の高い内容を伝えたい場合に適しています。

往復L型:往復はがきの片面のみが圧着(V折り)されており、L字型に開くタイプの圧着はがきです。

これらの折り方以外にも、両端を内側に折り込む観音折りや、4枚以上のページを持つ巻四つ折りなどがあり、用途や情報量に応じて様々な形式が選択可能です。

圧着はがきの接着方法

圧着はがきの接着は中面の情報を隠し、一度剥がすと元に戻せないようにする「秘匿性」を保つために非常に重要です。主な接着方法には、「糊」を用いる方式と「フィルム」を用いる方式があります。

先糊方式

この先糊方式では、あらかじめ接着剤を塗布した専用紙にデザインや情報を直接印刷し、最終工程で熱と圧力を加えて用紙同士を融着させます。専用紙を用いるため、その強力な接着力が最大の特徴です。一度開封すると再接着が不可能となることから、請求書や重要な通知書など、高い秘匿性が求められる文書への採用に最適です。さらに、用紙コストの効率化や製造工程の簡素化が図れるため、大ロットでの制作にも適しています。

後糊方式

後糊方式は、標準的な印刷用紙へ印刷を行った後、接着予定の箇所へ後から糊を塗布し、圧着する手法です。工程としては、まずフルカラーのデザインや写真を自由に印刷し、その後、専用の機械で必要な部分に接着剤を塗布し、熱圧着処理を行います。この方式の最大の強みは、極めて高いデザイン自由度にあります。通常のオフセット印刷機で、高精細な写真や凝ったビジュアルを表現できるため、販促DMなど、視覚的な訴求力を重視するケースに特に適しています。

接着剤の後塗布という工程は加わりますが、先糊方式に匹敵する強力な接着力を確保可能です。そのため、デザイン性と高い秘匿性を両立させたい場合に選択されています。

PP熱圧着(フィルム圧着)方式

この方式は、二面の間にポリプロピレン(PP)などの特殊なフィルムを挟み、熱で融着させて圧着する方法です。フィルム特有の光沢があり、写真などを高画質で表現したい場合に適しています。しかし、糊方式と比較して接着力がやや劣る傾向があるため、主にDM(ダイレクトメール)などの視覚的な販促用途で活用されています。

UVニス圧着方式

UVニス圧着方式は、特殊なUV(紫外線)硬化性のニスを接着剤として用いる方法です。この方式の工程は、まず印刷済みの用紙の圧着箇所に、UV硬化ニスを塗布します。その後、熱と圧力を加えて用紙同士を圧着し、最後にUV(紫外線)を照射してニスを瞬時に硬化させ、強固に固定します。

大きな特徴として、用紙表面に光沢が出るため高級感のある仕上がりになり、写真やフルカラー印刷の発色を際立たせる効果があります。さらに、ニスを使用する特性上、先糊・後糊方式に比べて製造コストが比較的安価に抑える傾向があり、大量の販促DMなどに幅広く採用されています。

これらの接着方法は、それぞれコスト、画質、そして何よりも求められる秘匿性のレベルに応じて使い分けられています。

圧着はがきのメリット

ここでは圧着はがきの5つのメリットを詳しく紹介します。

メリット1. コストパフォーマンスが高い

封書に比べて軽量かつはがき扱いの第二種郵便物としてで送れるため、コストパフォーマンスに優れています。大量発送を行う企業にとって、コスト削減効果は非常に大きなメリットです。

メリット2. 開封率で高い訴求力を発揮

受け取った時点で中面が隠されているため、「中には何が書かれているのか」という好奇心を刺激し、開封されやすくなります。また、封書よりも開ける手間や心理的ハードルが低くなり、販促効果を高めやすいといえます。

メリット3. 豊富な情報量と高いデザイン性

紙を二つ折り・三つ折りにすることで普通はがきの2倍〜3倍の面積を使うことができます。写真付きの商品紹介や複数のクーポン掲載など豊富な情報量と視覚的にも訴求力の高いデザインが可能です。

メリット4. セキュリティの確保

圧着されているため、個人情報や会員番号、金額情報などを外から見られる心配がありません。金融機関や通信会社、公共料金関連など、セキュリティ性が求められる業界でも利用されています。

メリット5. ユーザー体験による記憶への定着

「剥がす」というワンアクションで開封時に独特の感覚があり、ユーザー体験として記憶に定着しやすい点も魅力です。キャンペーンなどの販促メッセージを伝える際に効果的です。

圧着はがきのデメリット・注意点

一方で、圧着はがきには注意すべき点もあります。導入前にデメリットを理解しておくことで、予期せぬトラブルを未然に防げます。

1. 開封時に破れることがある

受け取り手が開け方を誤ると、中面が破れてしまうことがあります。破損を防ぐためには、「開封位置」や「開け方」を明記するなどの工夫が必要です。

2. 再印刷や校正の手間

圧着はがきは特殊な印刷・加工であるため、校正や試し刷りの段階での確認が重要です。誤字脱字やデザイン崩れがあると修正コストが高くつく可能性があるため注意が必要です。

3. 保管・再利用がしづらい

圧着を剥がすと再び貼り直すことができないため、資料として保管しづらい点もデメリットです。開封後にすぐ捨てられないよう、保存価値のある情報(クーポン、有効期限付き案内など)を入れると良いでしょう。

4.郵便規定に沿った厳密な制作が必須

郵便法で定められたサイズや重量、加工方法の規定を厳守しなければ、通常のはがき料金(第二種郵便物)として扱われず、想定以上に郵送コストが割高になるリスクがあります。デザインの自由度よりも、規定をクリアするための調整と、発送前の郵便局との綿密な確認が不可欠です。

圧着はがきの郵便種類と郵送料金

圧着はがきは、通常のはがきと同様に扱われますが、サイズ・重量によって料金が異なります。以下に代表的な料金をまとめます。

※2025年現在の料金です。最新情報は日本郵便の公式サイトをご確認ください。

圧着はがきの種類郵便種別サイズ規定重量規定郵便料金(税込)
通常はがき 
(V型・Z型など)
第二種郵便物
(はがき)
100mm × 148mm2〜6g85円
定形郵便物
 (長形圧着)
第一種郵便物
(定形郵便物)
120mm × 235mm 以内 厚さ1cm以内50g以内110円
大型はがき 
(A5・A4圧着)
第一種郵便物
(定形外郵便物 規格内)
長辺34cm以内 短辺25cm以内 厚さ3cm以内50g以内140円用途によりゆうメール/広告郵便の方が安くなる場合あり

圧着はがきを大量に発送される場合は、少しでも重量やサイズが規定を超過すると料金が大幅に変わるため、郵送前に郵便局で見本を確認してもらうと安心です。特に、折り方や糊の範囲によっては「通常はがき」扱いにならない場合もあります。

また、企業が大量に発送する場合は「広告郵便」や「ゆうメール割引」などの制度を活用することで、コストをさらに抑えられます。

ゼネラルアサヒの強み:選ばれる理由とは

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8面までの圧着折が可能

当社の圧着折は、はがきサイズで8面までの対応が可能です。通常のはがきサイズと比較すると同じ郵送コストで情報量を大幅に増やすことができます。企業にとって、効率的により高い訴求効果を狙えます。

趣向をこらした型抜き変形圧着はがき

当社はDMを多く扱ってきた実績から、さまざまなアイデアを生かした型抜き変形圧着はがきも得意としています。通常の圧着はがきに型抜き加工を施し、より興味を引くDMが仕上がります。開けたくなる、見てみたくなるといった心理誘導ができ、他社との差別化が図れます。

圧着はがきに関するご相談は、企画・制作から印刷・発送まで当社にお任せください

まとめ

圧着はがきは、情報量・コスト・開封率のバランスに優れたDMツールです。封書よりも低コストで発送でき、受け取り手の興味を引きやすい構造になっているため、販促・告知・通知といった幅広いシーンで活用されています。

ただし、糊付けの範囲や破損防止・レイアウト確認など、制作段階での配慮も必要です。発送前には郵便区分や料金の確認も忘れずに行いましょう。

上手に活用すれば、圧着はがきは「開けたくなるDM」として顧客とのコミュニケーションを強化する有効な手段となります。コストを抑えながら効果的な販促を行いたい企業にとって、今後も欠かせないツールの一つといえるでしょう。圧着はがきに関するご相談は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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