近年、SNS広告やメールマーケティングが主流になったとはいえ、*紙のダイレクトメール(DM)はいまだに販促施策として高い効果を持っています。
しかし、せっかく作成しても開封されずに終わってしまうケースも少なくありません。
そんな中、着実に効果を発揮しているのが「二次元コード(QRコード)※を活用したDM施策」です。紙媒体にQRコードを掲載することで、スマートフォンからスムーズにWebサイトへ誘導し、購入・来店などのアクション率を高めることができます。※QRコード®は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
本記事では、QRコードを使ったDMの効果やメリット・デメリット、運用のコツまでを詳しく解説します。
マーケティングメディアとしてのDM事情

実物が手元に届くDMは「視覚的に印象を残せる」「信頼感を醸成しやすい」という点で、デジタル広告にはない強みがあります。
しかし同時に、課題となるのが「開封率」と「アクション率」です。
郵送で届いたDMがすぐに開封されるかどうかは、送付タイミングやデザイン、内容などに大きく左右されます。
一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディアの現状」の調査によると、DMの開封率は業種やターゲットによって差はありますが7〜8割が開封され、さらに「Webサイト訪問」や「購入」といった次のアクションにつながったケースが20%弱あることがわかっています。
そこで紙のDMにQRコードを活用した施策で相乗効果を狙う施策はぜひ試してほしい施策といえます。
DMにQRコードを導入するメリット

QRコードの導入は、紙のDMに「デジタルの利便性」を加えるシンプルかつ強力な手法です。郵送DMの弱点(効果測定の難しさや即時性の低さ)を、QRコードがうまく補う形になります。
ここでは、その主なメリットを5つに整理して解説します。
メリット1:簡単に導入できる
QRコードは無料で作成できるツールが多く、特別な技術やコストをかけずに導入できます。印刷データに取り入れるのも簡単なため、既存のDM制作フローにもスムーズに組み込めます。印刷会社でも導入しやすく、制作負担を大きく増やさずに効果を試せるのが魅力です。
メリット2:DMをより効果的に見せられる
QRコードは単なる情報の入口ではなく、デザインの一部としても機能します。
「詳しくはこちら」「限定キャンペーン実施中」などの導線と組み合わせることで、DMの目的を明確にし、受け取った人の興味を引き出す効果があります。
また、QRコードをカラーバリエーションやブランドロゴ入りで作成すれば、ビジュアル的にも統一感を持たせられます。
メリット3:受け取る側に多くの情報を伝えられる
DMには紙面の制約があり、伝えたい情報をすべて掲載することは難しいものです。ところがQRコードを使えば、紙面では伝えきれない商品紹介動画・特集ページ・レビュー・キャンペーン詳細など、豊富な情報をWebページに集約して届けることができます。
この「紙+Web」の組み合わせによって、購買意欲の高いユーザーをより深く引き込むことができます。
メリット4:顧客のアクション率の増加が期待できる
QRコードを使えば、スマートフォンでワンタップでアクセスできる導線を提供できます。顧客はURLを入力する手間が省けるため、購入や申込みへのハードルが下がり、反応率の向上が期待できます。特に、クーポンや期間限定セールなど「今すぐ見たい」と思わせるコンテンツとの相性も抜群です。
紙のDMでも分析ができPDCAが回しやすい
従来の紙DMでは「どれくらい見られたか」が把握しづらいという課題がありました。
しかしQRコードを導入すれば、スキャン数・時間帯・地域別分析などが可能になります。
Google Analyticsなどのツールを組み合わせることで、流入経路を可視化し、改善施策を具体的に立てられるのです。
QRコードDMのデメリットと導入時の注意点

QRコードには多くの利点がありますが、注意すべき点もあります。導入前にリスクを理解しておくことで、より効果的に活用できます。
デメリット1:世代による反応が違う
スマートフォン操作に慣れていない高齢者の方などは、QRコードを読み込む行動にハードルを感じる場合があります。
そのため、QRコードのみで情報を提供するのではなく、電話番号やURLなど複数の導線を併記しておくのが安心です。
デメリット2:他企業との差別化は難しい
QRコードはもはや一般的なマーケティング手法となっており、それだけでは差別化が難しくなっています。そのため、QRコードのデザインや遷移先コンテンツでオリジナリティを出す工夫が重要です。
例えば、あなただけといった特別なページに誘導するなど、体験価値を高める仕掛けが効果的です。
連動してやるべきこと

QRコードを入れるだけでは成果は出ません。スキャンした先の体験設計や、他の施策との連携が重要です。
移管先のWEBページを作る
QRコードを読み取った後、ユーザーが訪れるWebページの内容が不十分だと離脱につながります。DMの内容と連動したLP(専用ランディングページ)を用意し、商品の魅力や特典を明確に伝えることが大切です。

あわせて読みたい!ランディングページ(LP)の作り方と手順を解説。コツを押さえて売上アップ!
SNS運用でファンをつける
DM施策とSNSを連動させることで、継続的な顧客接点を生み出せます。
QRコードでSNSアカウントへ誘導し、フォローした人限定のキャンペーンを行うなど、DMの一過性を防ぐ仕組みを取り入れましょう。
プレゼント・クーポンをつける
QRコードのスキャンを促すには、「読み取る理由」を明確にすることが重要です。
「限定クーポン」「抽選キャンペーン」など、行動インセンティブを設定することで反応率を大きく高められます。
データの収集と分析
QRコードのスキャンデータをもとに分析を行います。アクセス数、滞在時間、コンバージョン率などを確認し、次回のDM改善に活かすことが肝要です。
分析結果を踏まえて、QRコードの設置位置や誘導内容を微調整し、PDCAを回していきましょう。
QRコードが読み込めるか確認する
意外と多いのが「印刷後にQRコードが読めない」というトラブルです。
入稿前に必ず複数のスマートフォンでテストし、読み取りやすいサイズ・コントラストを確認しておきましょう。
QRコード作成方法

基本のルール:最小でも 2cm × 2cm(20mm × 20mm)
- 一般的なスマートフォンで確実に読み取れる最小サイズは約20mm角です。
- ただし、印刷品質(解像度)や紙質、見る距離によっては認識しづらくなるため、安全に運用するなら25mm以上を推奨します。
読み取り率を上げるためのポイント

- 余白(静止域)を必ず確保する
QRコードの周囲には、最低でも2〜4mmの白い余白を設けてください。背景や文字が近すぎると認識できない場合があります。 - コントラストを明確に
黒(濃色)×白(明色)の組み合わせが基本です。淡い色や背景写真の上に載せる場合は、白背景+黒コードに統一しましょう。 - 解像度は300dpi以上
印刷データに使用するQRコードは、ベクターデータ(EPS/SVG)または高解像度PNGで用意するのが理想です。低解像度画像は印刷で滲み、読み取り精度が落ちます。 - 実際にスマートフォンでテストする
印刷前に、複数の機種(iPhone/Android)で実際の印刷サイズを読み取って確認することが最も確実です。
読み取り精度を最優先するサイズ設定
| 項目 | 推奨値 |
| 最小サイズ | 20mm × 20mm |
| 安全サイズ | 25mm × 25mm以上 |
| 余白(静止域) | 2〜4mm |
| 解像度 | 300dpi以上 |
| カラー | 高コントラスト(黒×白が理想) |
もしDMのデザインレイアウト上の制約があり、どうしてもQRコードを小さくせざるを得ない場合は、「URLの短縮」「QRコードの誤り訂正レベルを“低め(L〜M)”に設定」など、印刷条件に合わせたチューニングも有効です。
まとめ
QRコードを取り入れたDMは、「紙の信頼性」と「デジタルの即効性」を融合させる施策です。導入のハードルが低く、効果測定もできるため、既存のDM施策をアップデートするのに最適な手法といえます。
ただし、成果を最大化するには、遷移先コンテンツの充実やSNSとの連携など、他の施策との一体設計が欠かせません。
顧客の行動を可視化しながら改善を続けることで、DMは「送って終わり」ではなく、「次の購入やファン化」につながる強力な販促ツールになります。
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