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楽天RMSバックヤード業務を半減させる外部ツール連携と自動化設定

楽天RMSバックヤード業務を半減させる外部ツール連携と自動化設定

楽天市場での店舗運営において、RMS(楽天マーチャントサーバー)のバックヤード業務に追われていませんか?商品登録、在庫管理、受注処理など、日々の運営業務に多くの時間を費やしている店舗様は少なくありません。しかし、適切な外部ツールの導入と自動化設定により、これらの業務時間を大幅に削減することが可能です。本記事では、楽天RMSのバックヤード業務を効率化し、より戦略的な業務に時間を割けるようになる具体的な方法をご紹介します。

楽天RMSで最も時間がかかる5つの作業

楽天RMSで最も時間がかかる5つの作業の画像

楽天RMSのバックヤード業務において、特に時間を要する作業は以下の5つです。これらの作業は、店舗規模が大きくなるにつれて、その負担も比例して増大していきます。

1. 商品情報の登録・更新作業

商品ページの作成や更新は、楽天店舗運営において最も時間がかかる作業の一つです。商品名、説明文、スペック情報、画像の登録など、一つの商品を登録するだけでも30分以上かかることがあります。さらに、楽天特有のカタログID(JAN)との紐付けや、商品オプションの設定、送料設定なども含めると、作業は複雑化します。

2. 在庫数の調整と管理

複数の販売チャネルを運営している場合、在庫の同期作業は日に何度も発生します。楽天RMSへの手動での在庫更新は、商品数が多いほど時間がかかり、更新漏れによる在庫切れや過剰在庫のリスクも高まります。特に、セール期間中やイベント時は、リアルタイムでの在庫管理が求められるため、担当者の負担は相当なものになります。

3. 受注処理とステータス管理

受注確認、決済確認、発送準備、発送完了通知など、一連の受注処理には多くのステップが存在します。これらを一件ずつRMS上で処理していくと、注文数に比例して作業時間が増加します。特に、楽天スーパーSALEなどの大型イベント時は、通常の10倍以上の注文が入ることもあり、処理が追いつかなくなることもあります。

4. 顧客対応とメール処理

注文確認メール、発送通知メール、お問い合わせ対応など、顧客とのコミュニケーションも重要な業務です。楽天RMSのメール機能を使用した個別対応は、テンプレートを活用したとしても、相当な時間を要します。また、レビュー対応や、注文内容の変更対応なども含めると、カスタマーサポート業務だけで一日の大半を費やすこともあります。

5. 売上データの集計と分析

日次、週次、月次での売上集計や、商品別の販売実績分析、顧客分析などのデータ処理も重要な業務です。RMSから必要なデータをダウンロードし、Excelで加工して分析するという作業は、定型的でありながら時間がかかる作業の典型例です。

これらの作業の中でも、特に注意が必要なのが商品登録時のミスです。私たちが支援させていただいたECサイトでも、送料無料ではない商品が送料無料で登録されてしまい、そのまま本番反映されるという事例がありました。数点の商品が購入された時点で管理担当者が気づいて発覚しましたが、このようなミスを防ぐためにチェックリストを作成し、ダブルチェックを徹底することで再発を予防しました。さらに、CSVを用いた自動チェックツールも併用することで、より強固な体制を構築できました。

在庫連動ツールの選定基準と導入効果

在庫管理の自動化は、楽天RMS業務効率化の第一歩です。適切な在庫連動ツールを選定することで、在庫管理にかかる時間を大幅に削減できます。

在庫連動ツール選定時の重要ポイント

在庫連動ツールを選ぶ際は、以下の基準を参考にすることをおすすめします。まず、楽天RMSとのAPI連携が安定していることが重要です。リアルタイムでの在庫同期が可能なツールを選ぶことで、在庫切れによる機会損失を防げます。

次に、複数モール対応の可否も確認しましょう。楽天市場だけでなく、Yahoo!ショッピング、Amazon、自社ECサイトなど、複数の販売チャネルを一元管理できるツールであれば、より効率的な運営が可能になります。

操作性も重要な選定基準です。直感的なインターフェースで、スタッフが簡単に操作できるツールを選ぶことで、導入後の教育コストを抑えられます。また、在庫アラート機能や、自動発注機能などの付加機能があれば、さらなる効率化が期待できます。

【代表的なツール例】

■CROSS MALL

商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入管理を複数ネットショップで一元管理できることで、EC運営の業務効率化と負担軽減を実現します。

■TEMPOSTAR

ASPでありながら個別カスタマイズが可能な「ハイブリッドカスタマイズ」を特徴とするEC一元管理システムです。

■ネクストエンジン

外部制作のアプリをプラグインとして導入することができるため、連携モール、サービスが非常に豊富なことが特徴です。

導入による具体的な効果

在庫連動ツールを導入することで、以下のような効果が期待できます。まず、在庫更新作業の時間が大幅に削減されます。手動で行っていた在庫更新作業が自動化されることで、1日あたり2〜3時間かかっていた作業が、わずか10分程度の確認作業だけで済むようになります。

在庫の精度も向上します。人為的なミスがなくなることで、在庫切れや過剰在庫のリスクが減少し、適正在庫の維持が容易になります。これにより、キャッシュフローの改善にもつながります。

さらに、リアルタイムでの在庫反映により、顧客満足度も向上します。「在庫あり」と表示されていたのに実際は在庫切れだった、というようなトラブルを防ぐことができ、顧客からの信頼を維持できます。

導入時の注意点と対策

在庫連動ツールの導入時には、いくつかの注意点があります。初期設定の際は、商品コードの統一や、在庫連動ルールの設定など、準備作業に時間がかかることがあります。しかし、この初期設定を丁寧に行うことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

また、システム障害時の対応方法も事前に決めておく必要があります。バックアップ体制や、手動での在庫更新方法なども準備しておくことで、万が一の際にも業務を継続できます。

受注管理の自動化で削減できる工数

受注管理の自動化で削減できる工数の画像

受注管理の自動化は、楽天RMS業務効率化において最も効果的な施策の一つです。適切なツールと設定により、受注処理にかかる時間を大幅に削減できます。

受注管理システムの基本機能

受注管理システムの基本機能として、まず注文の自動取り込みがあります。楽天RMSから注文データを自動で取得し、システムに反映させることで、手動での入力作業が不要になります。

次に、注文ステータスの自動更新機能です。入金確認、出荷準備、発送完了などのステータスを、条件に応じて自動的に更新することができます。これにより、注文の進捗管理が容易になり、処理漏れを防ぐことができます。

自動化による業務改善の実例

受注管理を自動化することで、以下のような業務改善が実現できます。まず、注文確認メールの自動送信により、顧客への迅速な対応が可能になります。注文受付後、即座に確認メールが送信されることで、顧客の安心感も高まります。

また、ピッキングリストの自動生成も大きな効果があります。倉庫スタッフ向けに最適化されたピッキングリストが自動で作成されることで、出荷作業の効率も向上します。商品の保管場所順にリストが生成されれば、ピッキング時間も短縮できます。

さらに、配送伝票の自動印刷機能により、発送準備の時間も削減できます。運送会社のシステムと連携することで、送り状の作成から印刷まで、一連の作業を自動化できます。

顧客対応の品質向上

受注管理の自動化は、作業効率の向上だけでなく、顧客対応の品質向上にもつながります。注文処理が迅速化することで、発送までのリードタイムが短縮され、顧客満足度の向上が期待できます。

また、自動化により生まれた時間を、より付加価値の高い顧客対応に充てることができます。例えば、VIP顧客への特別対応や、問い合わせへの丁寧な回答など、人間にしかできない業務に注力できるようになります。

商品登録・更新作業の効率化手法

商品登録と更新作業は、楽天店舗運営において避けて通れない重要な業務です。この作業を効率化することで、新商品の投入スピードが上がり、売上機会の最大化につながります。

CSV一括登録の活用方法

楽天RMSのCSV一括登録機能を活用することで、商品登録の効率を大幅に向上させることができます。まず、商品マスタをExcelで管理し、必要な項目を整理しておくことが重要です。商品名、商品説明、価格、在庫数などの基本情報はもちろん、商品画像のURL、カテゴリ設定、タグ情報なども含めて管理します。

CSV作成時のポイントとして、楽天の仕様に合わせた文字コードや改行コードの設定があります。Shift_JISでの保存、改行コードのLF統一など、細かい設定を正しく行うことで、アップロードエラーを防ぐことができます。

また、商品説明文にHTMLタグを使用する場合は、事前にテストアップロードを行い、表示が正しくされるか確認することをおすすめします。特に、スマートフォンでの表示も確認し、レスポンシブ対応ができているかチェックすることが重要です。

商品画像の効率的な管理

商品画像の管理も、効率化の重要なポイントです。画像のファイル名を商品コードと連動させることで、管理が容易になります。例えば、「商品コード_1.jpg」「商品コード_2.jpg」といった命名規則を設定することで、どの商品の画像かすぐに判別できます。

画像の一括リサイズツールを活用することも効果的です。楽天の推奨サイズに自動的にリサイズし、ファイルサイズも最適化することで、アップロード時間の短縮とページ表示速度の向上が期待できます。

テンプレート活用による作業標準化

商品ページのテンプレートを作成し、活用することで、ページ作成の時間を大幅に短縮できます。商品カテゴリごとにテンプレートを用意し、共通部分は使い回すことで、個別の商品情報の入力だけで済むようになります。

テンプレートには、商品説明の構成、サイズ表の形式、注意事項の記載方法などを含めます。これにより、ページ全体の統一感も保たれ、ブランドイメージの向上にもつながります。

費用対効果の測定と改善サイクル

費用対効果の測定と改善サイクルの画像

ツール導入と自動化の取り組みは、継続的な改善が重要です。費用対効果を正確に測定し、PDCAサイクルを回すことで、より効率的な運営体制を構築できます。

効果測定の具体的な方法

まず、業務時間の削減効果を定量的に測定します。ツール導入前後で、各業務にかかる時間を計測し、削減時間を算出します。例えば、在庫更新作業が1日3時間から30分に短縮された場合、月間で約50時間の削減となります。月間50時間の削減(時給2,000円換算で月10万円のコスト削減)が期待できる場合、導入費用が50万円のツールであれば、投資回収期間はわずか5ヶ月となります。

次に、ミスの削減効果も重要な指標です。在庫切れによる機会損失、価格設定ミスによる損失などを記録し、ツール導入後の改善度合いを測定します。これらの損失額の減少も、費用対効果の重要な要素となります。

売上への影響も測定対象です。商品登録の迅速化による新商品投入スピードの向上、在庫切れの減少による販売機会の増加など、売上向上への寄与度を分析します。

継続的な改善のポイント

効果測定の結果を基に、継続的な改善を行います。まず、ボトルネックとなっている業務を特定し、追加の自動化や効率化の余地を探ります。

スタッフへの定期的なヒアリングも重要です。実際に業務を行っているスタッフから、改善提案や問題点を聞き取ることで、より実践的な改善策を見つけることができます。

また、新しいツールや機能のリサーチも欠かせません。EC業界は日々進化しており、より優れたツールや機能が登場することがあります。定期的に情報収集を行い、必要に応じてツールの見直しも検討します。

投資判断の基準設定

新たなツール導入や機能追加を検討する際は、明確な投資判断基準を設定することが重要です。例えば、「投資回収期間6ヶ月以内」「月間20時間以上の業務削減効果」といった具体的な基準を設けることで、客観的な判断が可能になります。

また、定性的な効果も考慮に入れます。スタッフのモチベーション向上、顧客満足度の向上、ブランドイメージの向上など、数値化しにくい効果も重要な判断材料となります。

最後に、リスク評価も忘れずに行います。システム障害時の影響、データ移行の難易度、スタッフの習熟期間なども考慮し、総合的な判断を行うことが大切です。

まとめ

楽天RMSのバックヤード業務効率化は、適切なツール選定と継続的な改善により実現可能です。在庫連動ツール、受注管理システム、商品登録の自動化など、各業務に応じた最適なソリューションを導入することで、業務時間を大幅に削減できます。

重要なのは、単にツールを導入するだけでなく、効果測定を行い、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善していくことです。これにより、より少ない人員でより多くの成果を上げることが可能になり、結果として売上向上と利益率改善につながります。

楽天市場での競争が激化する中、バックヤード業務の効率化は、他店との差別化要因にもなります。浮いた時間を商品企画やマーケティング施策に充てることで、より魅力的な店舗運営が可能になります。

私たちゼネラルアサヒでは、EC事業者様の業務効率化を支援する様々なサービスを提供しています。一部の掲載にはなりますが、事例については実績ページをご覧ください。また、貴社の具体的な課題についてのご相談は、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

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