スマートフォンやパソコンを使う中で、ECサイトやSNSなどさまざまな場所でサムネイルを目にする機会が増えています。ひと目で商品の魅力を伝え、ユーザビリティの向上を担うサムネイルづくりは、オンラインビジネスの成果を上げる重要な要素です。
この記事では、「サムネイルとは」何かを詳しく解説し、マーケティングにおける重要性、アイコンやアイキャッチとの違い、そして効果的なサムネイルの作り方や注意点を紹介します。さらには初心者でも手軽にサムネイルをデザインできる無料のアプリやツールもご紹介します。
サムネイルとは?

もともとサムネイルとは、画像や動画などのコンテンツを一覧表示する際に使われる、小さなプレビュー画像のことを指します。サムネイルの語源は親指の爪(thumb nail)からきており、略称でサムネとも呼ばれます。
サムネイルには動画・SNS・ECなど多様な用途があリます。
サムネイルの役割
ECサイトやYouTubeなど動画共有サービスで、たくさんの画像や動画の中から目的のものを探すときに、サムネイルが一覧で表示されているのをよく見かけます。用途別のゴールとして簡単にいうと「動画は視聴率」「SNSは認知拡大」「ECは購買直結」といった違いがあります。
以下、サムネイルの3つの役割を詳しく見ていきましょう。
ユーザーエクスペリエンスが向上
魅力的なサムネイルは、ユーザーの注目を集め、エンゲージメントを高めます。単に見た目が良いだけでなく、サムネイルはコンテンツとの関連性を決定づける重要な要素です。例えば、YouTubeの動画であれば、クリック率やSNSでの拡散を大きく左右します。また、ECサイトでは、サムネイルが商品の購入を促す決定打となります。ユーザーは、商品ページにアクセスする前にサムネイルを見て、無意識のうちに「買いたいかどうか」を判断しているのです。
視覚的な一貫性
サムネイルは視覚的な一貫性を保つことにも大きな意味があります。特にブログやニュースサイトでは、各記事に統一感のあるサムネイルを設定することで、ブランドイメージを強化し、サイト全体のプロフェッショナルな印象を与えることができます。
サムネイルはコンテンツの種類やテーマを瞬時に伝える手段としても機能します。例えば、異なるカテゴリーの記事には、それぞれに適したサムネイルを用いることで、ユーザーは自分の興味に合ったコンテンツを見つけやすくなります。
画像SEOの効果も期待大
検索エンジン最適化(SEO)の観点からも、適切なサムネイルの選定は重要です。 画像SEOとは、Webサイトに掲載した画像が検索エンジンで見つかりやすくなるように工夫することを指します。この対策を行うことで、Google画像検索や通常の検索結果に画像が表示される機会が増え、Webサイトへのアクセスアップが期待できます。
Tips:画像SEOを成功させるポイント
・コンテンツと関連性の高いオリジナル画像を使う
・altタグを適切に設定する
これらのポイントを押さえていないと、検索しても画像が上位表示されず、対策が十分にできていない可能性が考えられます。
サムネイルとアイコン、アイキャッチの違い
サムネイル、アイコン、アイキャッチは、いずれもデジタルコンテンツの視覚的な要素として利用されますが、それぞれに異なる役割と目的があります。
サムネイル
サムネイルは、動画、ECサイトの商品、SNS投稿など、あらゆるコンテンツの内容を要約して表示する小さな画像です。ユーザーは、このサムネイルを見て、興味を引かれるかどうか、クリックするかどうかを判断します。魅力的なサムネイルは、商品の第一印象を決定づけ、購入やクリックを促す重要な役割を果たします。コンテンツの魅力を瞬時に伝え、ユーザーの行動を促す「顔」といえるでしょう。
アイコン
アプリケーションやウェブサイトの特定の機能やカテゴリーを視覚的に示す小さなグラフィックです。アイコンは直感的なナビゲーションを助け、ユーザーが迅速に目的の機能や情報にアクセスできるように設計されています。アイコンは一般にデザインがシンプルで、抽象的なものが多いのが特徴です。
アイキャッチ
記事やブログ投稿において、読者の注意を引くために使用される大きな画像です。アイキャッチはコンテンツのテーマを視覚的に表現し、感情的な反応を引き起こすことを目的としています。通常、記事の冒頭に配置され、内容への興味を喚起し、読み進める動機を与えます。
これらの要素は、視覚的な魅力を高め、ユーザーのエンゲージメントを促進するために不可欠ですが、それぞれの用途と設計上の意図が異なるため、適切に使い分けることが重要です。プラットフォームやコンテンツの目的に応じて、最適なビジュアルコンポーネントを選択することで、効果的なコミュニケーションが可能となります。
サムネイル画像のサイズ
サムネイル画像のサイズは、ウェブサイトやプラットフォームの見栄えやユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える重要な要素です。
適切なサイズを選ぶことは、ページの読み込み速度を最適化し、視覚的な一貫性を保つために不可欠です。一般的に、サムネイル画像のサイズはプラットフォームや使用目的によって異なりますが、推奨される標準サイズがあります。
あわせて読みたい!再生回数をのばすYouTubeサムネイルの作り方とコツを解説
SNSプラットフォーム別 推奨画像・動画サイズ一覧
プラットフォーム | 用途 | 推奨サイズ(px) | アスペクト比 | 備考・公式参照情報 |
---|---|---|---|---|
YouTube | 動画アップロード | 1280 × 720(HD画質) 1920×1080(フルHD) | 16:9 | YouTubeヘルプ |
画像投稿(ニュースフィード) | 1280 × 720(動画) 1200 × 630(画像) | 約 1.91 : 1 | 横長の投稿に最適。その他、正方形や縦長もサポート | |
画像投稿(正方形) | 1080 × 1080 | 1 : 1 | グリッド表示に便利 | |
画像投稿(縦長) | 1080 × 1350 | 4 : 5 | スクロール上で目を引きやすい | |
X(旧Twitter) | 画像投稿 | 1200 × 675 | 16:9 | 最新ガイドライン推奨サイズ Twitterヘルプセンター |
正方形フィード投稿 | 1080 × 1080 | 1 : 1 | グリッド統一に便利 | |
縦長フィード投稿 | 1080 × 1350 | 4 : 5 | 注目度アップにつながる縦長 | |
横長フィード投稿 | 1080 × 566 | 約 1.91 : 1 | 風景・パノラマ向け | |
ストーリーズ/リール | 1080 × 1920 | 9 : 16 | フルスクリーン縦型に最適 | |
LINE | リッチメッセージ(正方形) | 1040 × 1040 | 1 : 1 | シンプルな正方形デザイン LINEヤフー for Business |
サムネイル作成の際の注意点

著作権侵害に注意
著作権侵害は気づかぬうちに犯している場合もあるため、注意が必要です。自分では気付いていなくても第三者から指摘されて気づくこともあります。
画像を使う場合は、その画像が著作権フリーかまたは使用許可を得ているか確認することが必要です。フリー素材サイトの画像であったとしても、利用規約をよく確認し、商用利用が可能かどうか、クレジット表記が必要かどうかをチェックすることが求められます。
そのため、自作の画像を使用するのも一つの方法です。自社で撮影した写真や、グラフィックデザインのソフトウェアを使って作成したイラストなどは、著作権の問題を回避する上で最も安全な選択肢です。
著作権侵害を防ぐためには、画像の出所やライセンス情報を記録し、必要に応じて証明できるようにしておくことも重要です。これにより、万が一のトラブルを未然に防ぐことができます。画像を扱う際には、著作権に対する意識を持ち、適切な方法で素材を選び、使用することが大切です。
差別表現や誹謗中傷に注意
また、誹謗中傷に関しても同様です。特定の個人や団体を攻撃するような内容は、法的責任を問われるリスクがあり、企業としての信頼を損ねる可能性があります。サムネイルは情報の入り口として重要な役割を担っているため、ポジティブで包括的なメッセージを伝えることが望まれます。
一番の解決策として、サムネイルを公開する前に、第三者によるチェックを行うことをおすすめします。複数の視点から内容を確認することで、不注意によるミスを防ぎ、より多様性に配慮した表現が可能になります。特に国際的な視点の内容の場合、文化的な感受性にも配慮することが重要です。法的なガイドラインや業界の基準を定期的に見直し、常に最新の情報に基づいて判断しましょう。
サムネイルのメディア別の特徴・重要性
WEB
WEBではECサイトをはじめ、ニュースサイト・ブログなどさまざまな場所でサムネイルが使われています。中でもECサイトのサムネイルは、単なるプレビュー画像ではありません。商品の質感・サイズ感・使用シーンを伝えることで、購買意欲を左右するネット上の“商品の顔”といっても過言ではありません。
X(旧ツイッター)
Xはタイムラインで多くの投稿が瞬時に流れるため、サムネイルがひときわ目立つことが重要です。強いビジュアルやキャッチーな文字を入れることで、スクロール中のユーザーの目に留まりやすくなります。短文と組み合わせて、内容を一目で伝えるバランスがカギです。
Instagramはビジュアルが主役のSNSです。フィードやプロフィール全体の見映えも重要なので、一つひとつのサムネイルの統一感や世界観が重視されます。「クリック(タップ)したくなる」「シェアしたくなる」魅力的な画像がアカウントの価値を高めます。
LINE
LINEではトーク画面やLINE広告、公式アカウントでの配信などでサムネイルが使われます。小さなサムネイルでも内容が伝わる明確な画像が重要です。クリックしやすい、参加しやすい雰囲気作りにも貢献します。
YouTube
YouTubeのサムネイルは、動画の再生数を大きく左右する要素です。動画内容を端的に伝えるだけでなく、感情やストーリーをイメージさせるビジュアルが求められます。文字入れや人物写真の活用など、差別化とインパクトが特に重要です。
それぞれの媒体でサムネイルが果たす役割や最適な活用方法は異なりますが、共通して「ユーザーの興味を引き、内容を効果的に伝えるための最初の接点(タッチポイント)という役割があります。サムネイルの工夫次第で、集客やエンゲージメントに大きな差が生まれるため、しっかりと作り込むことが重要です。
サムネイル制作のポイント

SNS用サムネイル
SNS用サムネイルを作成する際に大切なのは、視覚的な魅力とブランドとしての一貫性です。まず意識すべきは「誰の投稿なのか」を一目で伝えること。色やフォントを統一することで、ユーザーはタイムライン上で瞬時にあなたのブランドを認識できます。また、デザインはシンプルでインパクトのあるものを心がけましょう。情報を詰め込みすぎると見づらくなり、かえって注目を集めにくくなるため注意が必要です。
さらに、各SNSごとに推奨されるサムネイルのサイズやフォーマットが異なる点も重要です。適切なサイズを選ばないと、表示時に画像の一部が切れたり、必要な情報が伝わらなかったりする恐れがあります。テキストを入れる場合は短く明快にまとめ、読みやすいフォントを選ぶことが効果的です。特にスマートフォンでの閲覧を想定し、小さな画面でも文字が潰れない配置を意識すると良いでしょう。こうした工夫を積み重ねることで、SNSの中でもしっかりと目を引き、ブランドの魅力を効果的に届けられるサムネイルが完成します。
動画用サムネイル
動画用サムネイルは、再生数を左右する重要な要素です。数ある動画の中からユーザーに選ばれるためには、動画の内容や魅力を端的に伝え、興味を引くビジュアルが欠かせません。特に有効なのは「人の表情」や「動きのあるシーン」を切り取ることです。笑顔や驚きなど感情が伝わる表情は、人の視線を集めやすく、思わずクリックしたくなる効果があります。また、動画のテーマを象徴するシーンをサムネイルに採用することで、視聴前に内容が直感的に理解でき、クリック率の向上につながります。
さらに、文字情報の工夫も大切です。短くてキャッチーなフレーズを加えることで、視聴者は「どんな動画なのか」を瞬時に把握できます。文字は読みやすさを最優先に、背景とのコントラストを意識して配置しましょう。フォントはシンプルで視認性の高いものを選ぶと効果的です。加えて、チャンネル全体で色合いやロゴを統一することで、ブランドの一貫性が生まれ、ファンにとって認識しやすいサムネイルとなります。
こうした工夫を積み重ねることで、動画用サムネイルは単なる「再生ボタンの前の画像」ではなく、視聴意欲を高める強力なマーケティングツールとなります。
EC用サムネイル
ECサイトにおけるサムネイルは、商品の第一印象を決める極めて重要な要素です。ユーザーは商品一覧や検索結果を流し見しながら、わずか数秒で「クリックするかどうか」を判断します。そのため、EC用サムネイルは単に目を引くだけでなく、商品の魅力を的確に伝えることが求められます。具体的には、色味や質感、サイズ感がわかる写真を用意し、ユーザーが商品を手に取ったときのイメージを思い描けるようにすることが大切です。
また、アパレルなら着用イメージ、食品なら調理後や盛り付けの様子など、使用シーンを想起させる工夫も効果的です。さらに、楽天やAmazonなどモールごとに画像の規定が細かく異なるため、ルールを順守しつつ訴求力を高めるデザイン調整も欠かせません。背景はできるだけシンプルにし、商品の特徴が際立つ構図を選ぶことで、他の商品に埋もれず目に留まりやすくなります。
高品質な撮影と媒体規定を踏まえた最適化を行えば、EC用サムネイルは「クリックされる画像」から「購入を後押しする画像」へと進化し、売上や信頼性の向上につながります。
だからこそ、単なるデザイン調整ではなく、高品質な撮影環境とノウハウが成果を分けます。
ゼネラルアサヒができること
SNS・動画用のサムネイル
ゼネラルアサヒでは、企画からWEB・動画制作、効果検証まで一貫して対応いたします。単に「作るだけ」ではなく、ターゲットにしっかり届くための最適な見せ方や訴求方法をご提案できるのも強みです。ターゲットに響くビジュアルをスピーディに形にし、効果的なサムネイルで集客・販売促進をサポートいたします。
自社スタジオ完備!EC用サムネイル作成がノンストレス
ゼネラルアサヒは、グループ会社を含め全国に8つの自社スタジオを保有しています。
そのため、外部スタジオの手配やスケジュール調整に時間を割く必要がなく、撮影準備の手間や負担を大幅に軽減できます。お客様のご都合に合わせて柔軟にスケジュールを組める点も、大きな強みです。
大量のサムネイル作成もお任せを
ECサイト向けの大量サムネイル制作も安心してお任せください。
オートリーを活用した撮影により、スピーディかつ正確に商品撮影が可能で、お客様の業務負担を大幅に軽減します。さらに、楽天やAmazonなど各媒体の規定に沿ったサムネイル制作も、豊富な実績を持つスタッフが一括してサポート。
小さなご要望からでも、どうぞお気軽にご相談ください。
サムネイルを作成できるおすすめツール2選

ここでは、初心者からプロまで幅広く利用されているおすすめのツールを2つ挙げました。
内製化する場合には、デザインのスキルがなくても簡単に画像を作れるツールを選ぶと便利です。
Canva【無料】
Canvaは、初心者の方でも気軽に使えるオンラインデザインツールです。直感的なインターフェースと豊富なテンプレートが魅力で、デザインの経験がなくても簡単にサムネイルを作成できます。
YouTube、Instagram、FacebookなどのSNSプラットフォームに最適化された、数千種類以上のテンプレートが用意されていて、豊富な写真やイラスト、アイコンライブラリからオリジナリティ溢れるデザインを作成することが可能です。
Photoshop【有料】
Photoshopは、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広い層に支持されている画像編集ソフトウェアです。多彩な編集ツールを活用することで、独自性の高いサムネイルを作成できます。
Photoshopではレイヤーを使って複数の画像やテキストを重ねることができます。デザインの自由度が高く、豊富なフォントオプションやカラー調整機能を駆使して、視覚的にインパクトのあるサムネイルを作成することが可能です。
まとめ
サムネイルとは、コンテンツの内容を分かりやすく伝えるための小さなプレビュー画像です。ユーザービリティを高めたり、ブランドイメージを印象づけたりする大切な役割を持っています。また、コンテンツに合った適切なサムネイルを作ることでSEO(検索エンジン最適化)効果につながり、検索サイト経由でのアクセス増加も期待できます。
ただし、魅力的なサムネイルを作るには、画像の表示サイズや、伝えたい情報の取捨選択、タイトルの入れ方などいくつかのポイントがあります。ポイントを押さえずに作ってしまうと、ユーザーにとって見づらいサムネイルになってしまい、ユーザーの期待とギャップが生じます。
そのほか、媒体ごとのルールやガイドラインを理解し、それに合わせて作成することも欠かせません。もし大量のサムネイル作成や媒体ごとのサムネイル作成にお困りの場合は、ゼネラルアサヒへご相談ください。