COLUMNコラム

レシピ動画の作り方や撮影時のポイントなどを紹介

公開日: 2024年4月23日    

料理をする時に以前はレシピ紹介サイトを使うのが主流でしたが、スマホのカメラ機能の高性能化とSNSの普及により、レシピは動画で見るのが当たり前になりました。「レシピ動画」というジャンルの動画コンテンツが登場したのです。また最近では、TikTokの料理動画やYouTuberによるレシピ動画など配信メディアの多様化が進んでいます。

レシピ動画の効果は、手順が視覚的に分かりやすくなるだけでなく、美味しそうな表現を見ることで自ら作ってみたくなったり、実際に紹介した食材や商品を買ってくれたりすることにつながります。

見て終わりの料理紹介動画ではなく、調理や購入といったアクションが発生するところにレシピ動画の特徴があります。

今回は、企業のコンテンツとしてレシピ動画を活用する際の作り方や撮影のポイントをまとめました。企業担当者の方もぜひ参考にしてください。

レシピ動画とは

レシピ動画とは、料理の手順や材料紹介などを動画にまとめたコンテンツのことです。

Googleの検索データによれば、2015年秋以降から「レシピ動画」の検索数が増加して、2016年に大きく伸びています。2015年9月にはDELISH KITCHENが登場し、2016年2月にKurashiruがスタートしました。

2016年のGoogleの調査では、調査回答者の約50%がインターネットでレシピ動画を視聴したことがあると回答しています。また視聴後の行動変容として、視聴した人の40%が紹介された食材や調味料を買ってみたいと思ったことがあると回答しています。
このことから、レシピ動画は企業のマーケティングの取り組みとして注目を集めています。

そしてYouTubeをはじめとするSNS、アプリなどの媒体では、さまざまな人が独自のスタイルでレシピ動画を発信しています。料理研究家や管理栄養士だけでなく、そこから有名になったYouTuberやTikTokerも出てきました。そのため最近では、企業は人気の高いYouTuberやTikTokerを起用したコンテンツを展開することも多く見受けられます。

レシピ動画の活用は、さまざまな業界や業種に広がりを見せています。

レシピ動画の効果

レシピを動画にする効果は、手順が視覚的に分かりやすくなるだけでなく、美味しそうな表現を見ることで自ら作ってみたくなったり、実際に紹介された食材・商材を買って作ってくれたりすることが挙げられます。

手順が視覚的に分かりやすい

動画にすることで、どのような手順で料理をしていけばよいのかを視聴者に伝えられます。特に初心者をターゲットとしている場合、「塩コショウ少々」というようなあいまいな表現も、動画のおかげで分かりやすく伝えられます。このように動画にすれば、料理することへのハードルを下げられるでしょう。

繰り返し見ることができる

動画の場合、繰り返し視聴できるため、覚えられない部分があっても何度でも見返せます。
また、難しい工程を何度もチェックすることができ、料理の成功率が高くなるでしょう。

美味しそうな表現で作りたくなる

レシピ動画を作る際には、シズル感を演出することが大切です。シズル感とは「ジューシーな」「瑞々しさ」を感じさせる表現のことで、食欲や購買意欲を刺激するイメージにすることであり、シズル感を演出できれば視覚的効果がアップするでしょう。

「美味しそうな料理を作ってみたい」と、多くの視聴者がレシピ動画を見て作ったり食材や商品を購入したりする可能性が高くなります。

最近人気のあるレシピ動画

ここ最近では、レシピ動画の多様化が進んでいます。主なものを簡単にまとめると、TikTokによる料理動画やYouTuberによるレシピ動画、ASMRを取り入れた料理動画などが挙げられます。

それぞれ特徴が異なるため、これからレシピ動画を作るのであれば、人気のあるレシピ動画を参考にしてみるのも良いでしょう。さらに重要なのは、他のレシピ動画をヒントにオリジナルの企画アイデアを練ることです。

TikTokによる料理動画 

TikTokは若年層に人気の高いショート動画のSNSであり、ジャンルを問わず、幅広い動画が投稿されているのが特徴です。

料理動画もその1つで、実際に料理動画で人気となったTikTokerもいます。その代表的な人物が、バヤシさんというTikTokerです。日本で多くのフォロワー数を獲得している人物で、レシピ動画ではないものの、テンポよく魅力ある料理動画を投稿しています。

YouTuberによるレシピ動画

YouTuberによるレシピ動画は種類が豊富で、各チャンネルで雰囲気が異なっています。例えば、とっくんというYouTuberによるレシピ動画の場合、ものまねをしながら調理工程が進んでいくため、日頃料理しない方でも楽しめる内容になっています。

また「Genの炊事場 SUIJIBA」というチャンネルは軽快なトークと面白い企画が魅力で、300万回以上再生されている動画もあります。このように特徴あるチャンネルが多いので、レシピ動画を作るのであれば、他のYouTuberの動画をヒントにアイデアを考えると良いでしょう。

料理家やシェフによる料理動画 

料理家やシェフによる料理動画では、本格的な料理に関するレシピをチェックできます。YouTubeでは、料理研究家のコウケンテツさんやリュウジさんなどが人気です。

シェフの場合は、イタリアンレストランのシェフによる「ACQUA PAZZA」チャンネルなどが挙げられます。

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)料理動画 

そもそもASMRとは、音や刺激を通じてリラックスや快感を促し、視聴者に心地よい感覚を与えるオーディオ体験のことを指します。ASMRにはリラックス効果やストレス解消効果などが期待でき、人気が高いジャンルです。キッチンの小気味いい野菜のカット音や、食材に火を通した時に聞こえる音が心地よく感じた経験がある人は多いと思います。

料理動画でもASMRが取り入れられたものがあり、ASMR専門の動画サービス「ZOWA(ぞわ)」には料理がテーマの「音食堂」チャンネルがあります。そのほかにも、YoutubeではさまざまなASMR調理動画が投稿されています。

レシピ動画の作り方

もしレシピ動画を自分で撮ってみたい場合、4つのステップで制作します。以下に紹介しているステップを把握してチャレンジしてみましょう。

レシピの作成・試作

まずは、動画を作る上で欠かせないレシピの作成から始めます。

レシピを作成する場合は、試作を何度も繰り返して問題がないかを確認しましょう。大事なポイントは、オリジナルのレシピを考えることです。場合によっては、プロに依頼してレシピを開発してもらうのも良いかもしれません。

撮影手順の確認、準備

レシピが完成したら、撮影手順の確認や絵コンテ(カット割)の作成を行います。またレシピに合う食器を選んだり、食材を調達したりします。

レシピ動画を撮影する際に最適なキッチンスタジオの確保も忘れないようにしましょう。しかしご自身でスタジオを借りるとなると、コスト面の課題も出てきます。

当社には自社キッチンスタジオを備えているため、撮影場所の確保に頭を悩ませることはありません。自然光を採り入れたナチュラルトーンのレシピ動画など、お客様のイメージに合わせた撮影も可能です。もちろん調理シーンの撮影にも適しています。

フードコーディネーターによる企画からのご相談などにも対応が可能で、当社ならではのさまざまなサポートを行っています。初めてレシピ動画に取り組む企業様でも、安心して依頼していただけます。ぜひ一度、お問い合わせください。

https://www.generalasahi.co.jp/cd/movie/contactform/

撮影

準備ができたら、次は撮影となります。撮影は絵コンテに沿って行います。

絵コンテは動画の流れを表した台本のようなものであり、どのようなカット割で撮影するのかを把握しやすくするため、事前に用意しておく必要があります。
絵コンテに沿って、正面や手元アップ、俯瞰とカメラアングルに分けて撮影を行います。そうすることでアングル違いの動画が揃えられ、その後の編集が効率的になります。

ブランディングやプロモーションといったシズル感溢れる構図の美しいレシピ動画を制作したい場合は、プロのカメラマンに依頼するのが良いでしょう。

編集

撮影を終えたら、絵コンテに従って各カットを編集していきます。

編集は、魅力的な動画に仕上げるための重要な工程です。BGMや効果音を加え、テンポ良く編集します。さらにアングル違いのカットやテロップの挿入でリズムやメリハリをつけていきます。

視聴者にとって心地良い流れを意識して編集することで、最後まで見てもらいやすくなるでしょう。

レシピ動画撮影のポイント

レシピ動画の撮影に気をつけておきたい5つのポイントがあります。

料理にあった配色や背景、食器を選ぶ

撮影の際には、料理以外のキッチンや器、テーブルなどのコーディネートにも気を配りましょう。料理が映える動画を演出できます。
そのため、撮影前に使う食器やテーブルといったセッティングを考えて万全に準備します。

プレゼンテーションや盛り付けにこだわる

出演者のプレゼンテーションも重要です。選んだ料理の紹介や作り方のポイントなどを冒頭で紹介すると、視聴者はレシピの全体像が分かり動画への興味につながります。

また、出来上がった料理を演出する視覚的効果も忘れてはいけません。特に盛り付けにはテクニックが必要なため、どのように盛り付ければよいのか悩む場合には、プロに依頼するとより映える演出が可能になります。
(当社ではフードコーディネーターのサポートも提案できます。)

適切なカメラアングルと編集を意識する

レシピ動画を撮影する際には、適切なカメラアングルが大切です。調理工程を撮影する場合には、真上にカメラを設置して俯瞰撮影すると、どのような動作で調理していくのか作り手の目線で伝えられます。さらに、調理工程をアングル違いで何度も撮影しておくのがおすすめです。

編集する際にはテンポの良さを意識しましょう。テンポが良いと視聴維持率が高くなり、途中で離脱されにくくなります。

ライティングと色彩を考慮する

レシピ動画を撮影する際にはライティングは最も重要な要素です。例えば蛍光灯1灯で撮影した場合、光が均一に当たってしまうため、のっぺりとした動画になってしまいます。

そのため、複数の方向から2〜3灯のライトを当てるようにしましょう。これにより、料理の立体感を演出でき、シズル感のあるレシピ動画になります。

またレシピ動画の色彩は動画編集の重要なポイントです。カラーバランスを調整することで、よりイメージに近い動画を作り出すことができます。

フレーミングやアクションを工夫する

フレーミングとは画面構成のことで、料理の映り方や切り取り方を工夫します。絵コンテに合わせてさまざまなアングルから撮影し、変化をつけてカットをつなぎ合わせて美しい流れ(リズム)を作ることができます。

また、例えばステーキがジューッと音を立てて焼ける様子を撮影するというようなアクションを加えれば、料理のシズル感を演出でき、視聴者は「作ってみたい、食べてみたい」といった気持ちを持ちやすくなるでしょう。

制作会社を選ぶ際は、当社にご相談ください

レシピ動画のポイントを理解して、いざレシピ動画を制作しようとしても上手くいかないことも多いかもしれません。
制作会社(特に当社)へ依頼することは、以下のようなメリットがあります。

本格的な動画制作ができます

特にビジネス目的でレシピ動画を作る際は、品質が何よりも重要になります。

当社はレシピ動画の実績が豊富にあります。お問い合わせくだされば、制作事例をご覧いただけます。制作事例を見ることで、どのような動画を作れるのかイメージしやすくなるでしょう。

専門知識と撮影環境を兼ね備えています

本格的なレシピ動画を作る際には、専門知識と撮影環境も大切です。
当社では、フードコーディネーターがレシピを考案したり、レシピライターが原稿を作ったり、状況に応じて適切なアイデアを提案します。ご要望に沿ったスピーディな撮影と編集が可能です。

また、自社スタジオなど撮影環境が整っているため、コスト面やスケジュールの融通が効くメリットもあります。

制作予算に応じて提案します

プロに依頼する場合は、どのくらいの費用がかかるのかといった課題も出てきます。まずはお問い合わせください。
当社では、お客様の制作予算に応じた適切な動画を提案いたします。

コロナ禍以降、遠隔地からライブ配信形式によるリアルタイムで撮影の立ち合いも可能になりました。福岡の弊社スタジオに足を運ぶことなく、リモートで撮影の様子を見ることができ、撮影した動画や画像をすぐに確認できます。
リアルタイムで仕上がりを確認でき、移動時間の効率化にも役立っています。

まとめ

レシピ動画とは料理の手順や材料紹介などを動画にまとめたもので、今では料理レシピは動画で見るのが当たり前になりました。そのため、レシピ動画は企業のマーケティングの取り組みとして注目を集めており、レシピ動画の活用はさまざまな業界や業種に広がりを見せています。

この記事で紹介した気をつけたい5つのポイントを押さえながら、レシピ動画の制作にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

ビジネス目的でレシピ動画を作る際は、品質が何よりも重要になります。制作会社に依頼する際には、企画のご提案から撮影・編集に至るまで、専門知識と撮影環境を備えた当社にぜひご相談ください。

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