TikTokビジネスアカウントを利用すれば、若い層に自社の製品やサービスを効果的にアピールできます。本記事ではTikTokビジネスアカウントについて、メリットやデメリット、始め方、成功するポイントなどをご紹介します。動画の活用による新しい販促手段を検討している方は必見です。
■目次
若者に人気の動画配信サービスTikTokとは
TikTokは、15~60秒程度の短い動画を投稿できるショート動画SNSです。中国のBytedance社が2016年にサービス提供を開始し、以来世界中の多くのユーザーに利用されています。
TikTokにはダンスや歌、メイク、ドッキリなど、さまざまなテーマの動画が投稿されており、10〜20代前半の若い世代を中心に高い人気を誇ります。TikTokの主な機能は、動画の視聴と作成です。
アプリをインストールするだけで動画の撮影から編集、投稿までをスマホ1つで行えるのがTikTokの特徴といえるでしょう。また、動画視聴に関しては、アカウントを作成しなくてもすぐに楽しめます。1つの動画を再生した後、画面を上下にスワイプすることですぐに次の動画が再生される仕組みです。
さらに、「おすすめ」フィードにユーザーが興味のありそうなコンテンツが表示される仕様になっていて、ユーザーは簡単に好きな動画やクリエイターに出会えます。
TikTokの大きな特徴は、写真を投稿するInstagramや長い動画を投稿するYouTubeとは異なり、1分以内の短い動画を投稿できるSNSである点です。一つひとつの動画が短いため、飽きずにコンテンツを楽しめるでしょう。また、豊富な楽曲やエフェクトを利用して気軽に動画を投稿でき、ハッシュタグをつけて拡散できます。こうした特徴が、Z世代を中心に若者の心を掴んでいるのです。
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TikTokビジネスアカウントの特徴
TikTokには、個人アカウントとビジネスアカウントの2つが存在します。個人アカウントとは、多くのユーザーが利用している一般的なアカウントのことです。個人アカウントでは動画の視聴や投稿を楽しめるほか、アカウントを非公開にした運用もできます。
一方のビジネスアカウントは、TikTokを本格的に運用したい方や企業向けのアカウントです。ビジネスアカウントは法人だけではなく個人でも作成でき、アカウントの運用に費用はかかりません。現在、多くの企業がTikTokにおいてビジネスアカウントを開設し、自社商品やサービスのプロモーション、ブランディングに活用しています。
TikTokビジネスアカウントの7つのメリット
TikTokのビジネスアカウントは個人アカウントと違いがあるため、まずはメリットを把握しておきましょう。TikTokをつかってビジネスをうまく成功に導くためには、ビジネスアカウントのメリットを最大限に活用することが大切です。
ここではTikTokのビジネスアカウントならではのメリットを7つ紹介します。
1.プロフィールに外部リンクを追加できる
TikTokビジネスアカウントは、フォロワーが1,000人未満であってもアカウントのプロフィールに、外部リンクを追加できる点が大きなメリットです。一般アカウントでは、フォロワーが1,000人以上いないとリンクを追加できません。
ビジネスアカウントならば、フォロワー数の制限なくリンクを追加できます。自社の公式サイトやECサイトへのリンクを貼ることで、プロフィールからユーザーを目的のページに誘導し、商品購入をはじめとした次のアクションにつなげられます。
2.アカウントのカテゴリーを設定できる
ビジネスでTikTokを利用する場合、必ず対象となるユーザーが存在します。しかしユーザーのニーズは多岐にわたるため、コンテンツの対象がごく一部に限られる場合も少なくありません。TikTokビジネスアカウントでは、自社の商品やサービスに適したカテゴリー設定が可能です。こうすることで、カテゴリーに興味を持つユーザーに訴求しやすいコンテンツになります。
現在用意されているカテゴリーは、次のとおりです。多様なカテゴリーが網羅されています。
衣類・アクセサリー | グルメ&ドリンク | ホーム・家具・家電製品 | ファイナンス・投資 | メディア・エンタメ |
美顔モード | ペット | 旅行・観光 | 機械・設備 | 赤ちゃん |
レストラン・バー | ソフトウェア・アプリ | ショッピング・小売 | エレクトロニクス | スポーツ・フィットネス・アウトドア |
芸術・工芸 | 教育・研修 | ゲーム | 行政 | 不動産 |
健康 | 自動車・交通手段 | 個人的な利用 | 専門的なサービス | その他 |
3.広告っぽさが薄れる
TikTokでは、個人アカウントが娯楽として投稿するダンスやものづくり動画も、ビジネスアカウントのものと区別されることなくユーザーに届けられます。そのためユーザーが注目するのはコンテンツのクオリティや雰囲気が主で、いかにも商業的な「広告」「マーケティング」とは捉えられにくく、どれも同じ「TikTokのコンテンツ」として共有・拡散されやすいのも特徴です。
ユーザーの年齢や性別といった属性に関係なく、趣味や好みに合うかどうかで判断されて「おすすめ」に表示されます。気に入った動画には「いいね」評価がつき、ほかのユーザーと共有されたり何度も繰り返し視聴されたりするのも、個人アカウント動画と同じです。提供者がビジネスか個人かに関係なく、コンテンツの内容が重視されます。
4.動画のパフォーマンス・インサイト分析ができる
TikTokのビジネスアカウントでは、投稿した動画のパフォーマンスやインサイト分析が可能です。動画のパフォーマンス分析では、合計再生時間や合計視聴回数、平均視聴時間などのデータを確認できます。
インサイト分析では、フォロワー数の推移やフォロワーの属性、動画が視聴されている時間帯などを分析できるため、結果をもとに次の動画投稿に活かすことも可能です。
データは、動画ごとにリアルタイムで確認できます。視聴者に見てもらいやすい時間帯やフォロワー属性などを理解して、より効果的な動画内容や投稿タイミングなどを分析可能です。
TikTokには、視聴者が興味のありそうなコンテンツをおすすめフィードに表示するレコメンド機能があります。フィードに表示されることで視聴者の目に留まりやすくなり、新たなフォロワー獲得が期待できるのです。
おすすめフィードに掲載されるためには、評価システムであるアルゴリズムについて理解しましょう。TikTokのアルゴリズムには、加算アルゴリズムと減算アルゴリズムの2つがあります。
加算アルゴリズムは、平均視聴時間や視聴再生完了率、「いいね」やコメント数、フォロー率といった9つの評価項目からなるものです。加算アルゴリズムにおける各評価項目の数値が高ければ、その分おすすめ欄フィードに表示されやすくなります。ビジネスアカウントで確認できるパフォーマンスやインサイト分析の結果は、加算アルゴリズムを満たすコンテンツの制作における重要な指標となります。
減算アルゴリズムは、マイナスの評価要素です。コミュニティガイドラインに反すると判断されたコンテンツや、視聴者からマイナス評価を受けたコンテンツ、YoutubeなどほかのSNSへ直接誘導するコンテンツと判断されると、おすすめフィードに表示される回数が減り、ユーザーに見てもらえなくなります。
加算アルゴリズムを考慮してコンテンツを制作しても、減算アルゴリズムの要素に該当すると意味を失うため注意が必要です。
5.商用楽曲ライブラリの楽曲を利用できる
TikTokビジネスアカウントでは、商用楽曲ライブラリ(CML)に入っている曲がすべて自由に利用できます。個人アカウントの場合は、ライセンスの取得が必要です。
商用楽曲ライブラリには50万以上の曲が入っており、ビジネスアカウントならばライセンスを気にせずに商用利用できます。楽曲のライセンスをいちいち取得する手間がかからない点は大きなメリットです。
なお、後述のとおりライブラリに入っていない曲は商用利用ができないため、注意が必要です。
6.動画ショーケースでトレンドを押さえられる
TikTokビジネスアカウントならではの機能に、動画ショーケースがあります。動画ショーケースとは、ほかのクリエイターや企業が投稿している人気コンテンツをまとめて視聴できる機能です。動画ショーケースを活用することで人気動画の傾向を押さえられ、自社の動画作成に活かせます。
どのような動画がバズっているのか、次のトレンドはどのような動画なのか、などをいち早く理解することで、より多くのユーザーに見てもらえるような動画を作成できるのです。
7.ビジネスクリエイティブガイドを利用できる
ビジネスでほかのSNSの利用経験はあってもTikTokを初めて利用するときは、実際にどのような使い方や検証、分析ができるかも知っておく必要があります。TikTokにおけるこのようなニーズに応える機能が、ビジネスクリエイティブガイドです。
ビジネスクリエイティブガイドを利用できるのは、ビジネスアカウントのみとされ、ほかのアカウントが投稿している動画や人気のハッシュタグ、商用楽曲の一覧など動画作成に役立つ情報が閲覧可能です。
またビジネスクリエイティブガイドに含まれるビジネスコンテンツガイドで、注目されているビジネスアカウントの見つけ方や効果的な動画を作成するポイント、TikTokが用意しているさまざまな機能などが詳しく掲載されています。
この内容はすべてTikTokの公式な運用アドバイスです。そのため、これまでTikTokに触れたことのない人が抱きがちな疑問や不安を解消するには、大いに役立つ機能といえるでしょう。
TikTokビジネスアカウントの3つのデメリット
TikTokのビジネスアカウントは、ビジネスに活用しやすいいくつかのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。ビジネス内容によっては活用が適さない場合も十分考えられます。そのためデメリットを理解したうえで、実際に活用するかどうか慎重に検討することが重要です。
ここではTikTokのビジネスアカウントが持つデメリットを3つ解説します。
1.商用ライセンスがない楽曲は使用できない
TikTokビジネスアカウントでは、商用楽曲ライブラリに入っている曲はライセンスを取得しなくても自由に使用できますが、ライブラリにない曲を使用することは禁止されています。
ライブラリにない楽曲を使用すると、「この楽曲には商用ライセンスが付与されていません」と表示され、動画投稿できない仕組みです。たとえ人気の曲であっても、ライセンスがなければ使用できないため注意しましょう。
2.ターゲットが限定される
TikTokは、10〜20代前半の若い世代が主に使用している、若者に人気のSNSです。そのため、若者をターゲットにした商品やサービスの宣伝に効果はありますが、そうではない場合には期待した成果を得られない可能性があります。また、若い世代は30代以降の年代に比べると購買につながりにくいことが多く、そもそもマーケットが狭いことはデメリットです。
TikTokビジネスアカウントを運用する際は、TikTokの特徴を理解したうえで、運用目的を明確化して、動画内容を検討しましょう。
3.コンテンツ次第では炎上するリスクがある
TikTokには拡散力があります。人気が出ると多くのユーザーに見てもらえる可能性がある反面、コンテンツによっては炎上してしまうリスクもあるのです。
従業員が悪ふざけをするような動画や社員を無理やり登場させている動画、何かを攻撃するような動画は、炎上するリスクが高いでしょう。また、意図せずに炎上してしまう可能性もあります。一度炎上してしまうと、企業や商品、サービスに対するイメージが悪化することも否めません。一度低下した信頼の回復は難しく、売上ダウンにつながるリスクもあるため注意して運用しましょう。
TikTokアカウントのビジネス・個人の使い分け方
TikTokビジネスアカウントのメリットとデメリットを把握すれば、適しているのが個人アカウントなのか、あるいはビジネスアカウントなのかを判断しやすくなります。しかしビジネスの内容によってはより具体的な検証が必要なことも多く、慎重に検討することが大切です。
ここではTikTokをビジネス活用するにあたり、ビジネスアカウントと個人アカウントのどちらがよいのか、使い分けるときのポイントを考えてみましょう。
マーケティングの一環で活用するならビジネスアカウント
「TikTokを、自社製品・サービスのより詳しい分析に利用したい」「訴求するユーザーを絞り込みたい」といったマーケティング活動の一環として活用したい場合は、ビジネスアカウントが適しています。ビジネスアカウントなら、WebサイトURLや連絡先情報も追加できるため、ユーザーと一方通行でない交流が可能です。
具体的にいえば、投稿によってブランドや製品、サービスの情報を訴求したり、ECサイトのリンクを設定して購入を促したりといった直接的な運用もできます。
ビジネスの認知メインなら個人アカウント
ビジネス上の直接的な成果ではなく、とにかく企業名やブランド、自社製品、サービスを広く認知してもらうためにTikTokを活用する場合は、個人アカウントのほうが適しているといえます。
たとえばユーザーの興味を惹くため、トレンドの楽曲が効果的な場合を考えてみましょう。ビジネスアカウントには使用する楽曲に「商用ライセンスが必要」と制限されますが、個人アカウントには制限がありません。より効果的と考えられる楽曲をライセンスを気にせず使うことができます。
TikTokビジネスアカウントの作り方 3ステップ
TikTokビジネスアカウントの開設は難しくありません。一般アカウントとビジネスアカウントは、いつでも簡単に切り替えられます。ビジネスアカウントを開設し、すぐに運用をやめることも可能です。
しかしアカウントを切り替えると、それまで使用していたビジネスアカウントからすべてのアクセス機能が失われ、プロフィールに追加している外部リンクやメールアドレスの表示などが消去されます。よく考えた上で、アカウントの切り替えをしましょう。
以下に、開設の3ステップを解説します。
1.アプリをダウンロードして一般アカウントを作成
まずはTikTokのアプリをダウンロードし、一般アカウントを作成します。Google PlayまたはApp Storeから無料でダウンロード可能です。
アプリをダウンロードしたら、起動して画面右下の「プロフィール」をタップし、登録方法を選択してください。電話番号かメールアドレス、あるいは登録済みのSNSアカウント情報を入力することで簡単に登録できます。
2.ビジネスアカウントに切り替える
一般アカウントを作成後、画面右下の「プロフィール」をタップして、プロフィール画面に移動します。画面右上にある3本線のアイコンをタップしましょう。次に「設定とプライバシー」をタップし、「アカウント」をタップすると、「ビジネスアカウントに切り替える」というオプションが表示されます。ここからビジネスアカウントへの切り替えが可能です。
なお、ビジネスアカウントへの切り替えや運用に費用はかかりません。
3.カテゴリーを選択する
ビジネスアカウントに切り替え、ビジネスにあったカテゴリーを選択します。自社のビジネスに適したものや、今後投稿予定のコンテンツに適したカテゴリーを選びましょう。カテゴリーを選択することで、似たようなコンテンツやイベント、ソリューションがカスタマイズされて使用できるようになります。この選択は、TikTokビジネスアカウントを効率よく運用するために重要です。
カテゴリーを選択した時点でビジネスアカウントの開設が完了となり、すぐに運用を始められます。
TikTokビジネスアカウントで成功する5つのポイント
TikTokビジネスアカウントの運用に成功すれば、自社の商品やサービスを効果的にプロモーションできます。さらに重要なのは、自社のビジネスに合ったマーケティングの考え方に基づいた、いくつかのポイントをおさえることです。ただ注目される、興味を引くコンテンツであるだけでは、十分なメリットを得られないかもしれません。
ここでは、TikTokのビジネスアカウントを活用し、ビジネスで成功するためのポイントを5つ解説します。
1.ターゲットを絞り、それに適した内容を考える
動画を撮影して編集する際は、動画コンテンツについて熟考することが大切です。自社の商品やサービスのターゲットを絞り、ターゲットに適したコンテンツを考えましょう。
例えば、10代を対象とするのならば「あるあるネタ」やダンス動画、20代にはダイエットやメイクに関する動画が視聴されやすいです。視聴者を絞ることで、拡散される可能性が高まります。
2.公式感や広告感のない面白いコンテンツにする
企業の公式感や広告感が強いコンテンツは、企業メッセージと判断されてスキップされてしまう可能性が高くなりがちです。特に、動画の開始から3秒以内に企業名や商品名、キャッチコピーなどを入れると視聴者が離脱しやすいといわれています。
ユーザーに興味を持ってもらうためには、なるべく公式感や広告感をなくし、ユーザー目線の独自性のある面白いコンテンツに仕上げることが大切です。
またより好印象を持ってもらうには、ユーザーからのコメントに返答するといった何らかの反応を示すという方法もあります。そうすることでユーザーは「きちんと見てもらえている」と感じ、コメントしたいという意欲や、新着情報に対する興味を持ちやすくなります。
3.他社と差別化したコンテンツを作成する
TikTokでは毎日膨大な数の個人アカウントやビジネスアカウントが、さまざまなコンテンツを投稿しています。ユーザーはそれぞれ届いた「おすすめ」をチェックするため、少しでも興味のない、よくない印象を持たれると、すぐにスワイプされかねません。作成するコンテンツには、他社とは差別化された、独自性を持つことが求められます。
どのようなコンテンツが求められるかを知るために役立つのが、ビジネスクリエイティブガイドです。投稿されている動画の分析や、自社に取り入れられる要素探しなどに活用しましょう。
4.視聴者が真似したくなるような内容にする
視聴者が再投稿してくれるため、拡散力アップや認知度の向上を期待できます。
「踊ってみた」「食べてみた」「作ってみた」のようなハッシュタグチャレンジは、視聴者も気軽に参加できるため効果的です。どのようなコンテンツにすべきかわからない場合は、人気クリエイターの投稿内容を真似してみましょう。
5.毎日同じ時間に投稿してファンを増やす
動画の投稿は、継続が重要です。可能ならば毎日投稿しましょう。このとき、投稿時間を一定にするとファンを増やせます。以下は、TikTokが見られやすい時間帯です。この中から投稿時間を決め、毎日同じ時間帯に投稿して視聴者をフォロワー化させましょう。
7〜9時(出勤・登校の時間帯)
11〜13時(昼休みの前後)
17〜19時(退勤・下校の時間帯)
22〜24時(就寝前の時間帯)
フォロワーが増えると、再生回数やいいね数、シェア数などが増え、おすすめフィードに掲載されやすくなります。おすすめフィードに掲載されることで、新たな視聴者の獲得につながる可能性も高くなるでしょう。
InstagramやTwitterなどでは「いいね」数やフォロワー数の多いアカウントの投稿の方が再生回数は伸びやすい傾向にありますが、TikTokのアルゴリズムではアカウントの評価に関係なく、投稿動画単位で評価され、再生回数は伸びて拡散されます。
再生時間や再生完了率の高さ、コンテンツについた「いいね」とコメント数の多さ、他のSNSへのシェア数、などによって評価は決まり拡散されやすくなるため、少しでもユーザーに視聴されやすくするのが効果的です。
TikTokビジネスアカウントの活用事例 4選
最後に、TikTokのビジネスアカウントを活用している企業の事例を紹介します。
いずれもTikTokの拡散性を活かし、ユーザーが参加したくなるようなキャンペーンを開催して話題となった事例です。ぜひこれからのTikTok活用の参考にしましょう。
ユニクロ
大手アパレルメーカーであるユニクロは、TikTok上で「#UTPlayYourWorld」というハッシュタグキャンペーンを開催しました。このキャンペーンは、ユーザーがお気に入りのユニクロ商品を着て動画を撮影し、#UTPlayYourWorldをつけて投稿するというものです。グランプリに選ばれると、ユニクロの店舗内のモニターや公式SNS上にその映像が流れるという仕組みで、本人が登場できます。
ユニクロで映像を流してもらえること自体がインセンティブとなり、多くのユーザーが参加し、成功を収めました。まさに、視聴者が真似したくなるコンテンツの好事例の1つです。
参考:ユニクロ【公式】
江崎グリコ
お菓子メーカーの江崎グリコは、11月11日をポッキー&プリッツの日とし、ポッキーとプリッツにまつわるキャンペーンを開催しました。ユーザーは、楽曲に合わせて動画を撮影し、「#ポッキー何本分体操」をつけて投稿します。
ユニクロと同じように、選出された映像が渋谷の街頭ビジョンやポッキーの公式Twitterアカウントで流れるという仕組みで、多くのユーザーが参加しました。動画は多くの視聴者によって拡散され、話題となったキャンペーンです。
ANA
ANAの公式TikTokでは、普段なかなか見ることのできない空港のバックヤード作業や、社員の面白い一面などが紹介されています。最近では2021年に引退したフィギュアスケーター・羽生結弦のダンス動画は、テレビのワイドショーなどでも紹介されて話題となったことから、ファンでない多くの人の目にも留まることになりました。
またカタールワールドカップの開催に関連する動画も投稿され、普段の内容とは違った動画を楽しむ新たなユーザーも多く視聴したようです。このようなバラエティの豊富さは、動画の撮影や出演、編集をすべて社員が担っていることも関係しています。そうすることで継続的な投稿や、ジャンルにとらわれない興味を惹くコンテンツ制作が可能となっています。
参考:ANA 全日本航空
クラシル
クラシルは、「80億人に1日3回の幸せを届ける」というミッションを設け、誰でも簡単に作れる料理レシピ動画を配信するサービスです。管理栄養士や野菜ソムリエ、フランス料理のシェフや日本料理人、パティシエなどさまざまな分野の専門家が、栄養バランスに優れたレシピや、より美味しく作るコツなどを紹介しています。
コンテンツには「フレンチシェフの麻婆豆腐」や「元二つ星シェフによる本気の親子丼」といった本格的なものから、「卵を片手で割るコツ」「熱いジャガイモの皮の剥き方」といった基本的なテクニックまであり、幅広いユーザーが楽しめるアカウントです。
参考:クラシル【公式】
まとめ
今回は、TikTokのビジネスアカウントについて、特徴やメリット・デメリット、アカウントの開設方法、成功するためのポイントを解説しました。無料で運用できるビジネスアカウントは、一般の個人アカウントにはない機能が利用でき、上手く活用すれば効果的なプロモーションにつながります。
ユーザーに興味を持ってもらえるようなコンテンツを高頻度で投稿し、フォロワーを増やしていきましょう。この記事を参考に、ぜひTikTokビジネスアカウントを活用してみてください。
ユーザーが惹かれる動画を作成するためには、コンテンツ設計や撮影方法を工夫することが大切です。動画制作のプロに依頼すると、ユーザーに見てもらえる動画を制作できるでしょう。当社では、会社紹介や製品プロモーションなど、目的に応じた動画制作サービスを展開しています。丁寧なヒアリングを通して、ターゲットや予算に適したコンテンツを提案し、質の高い動画を制作可能です。動画を活用したプロモーションを検討している方は、以下からぜひお気軽にご相談ください。