ブランディング動画の活用は、企業やブランドの魅力を伝えるために高い効果を発揮する手段です。特にブランドの認知度向上や採用活動の促進などに有効とされているため、積極的に取り入れることをおすすめします。
今回はブランディング動画の概要や具体的な用途、作成のポイントまで詳しくご紹介します。
■目次
ブランディング動画とは?
ブランディング動画とは、「ブランドイメージや世界観などをユーザーに伝えるための映像」のことです。動画内では自社の理念やビジョンのほか、商品やサービスを利用して得られるメリットや具体的な利用シーンなどを紹介するケースが多いといえるでしょう。
動画のストーリー等に規定はなく、こういった内容を伝えるための動画であればすべて「ブランディング動画」と呼べるものとなります。
ブランディングとは?
ブランディングとは、「ブランドを形成するためのあらゆる活動のこと」を指します。
企業にとってのブランドとは自社の商品やサービスを他社の類似製品と区別するためのものであり、ブランドロゴや商品名、キャッチコピー、デザインなど、ブランドそのものをあらわす複数の要素から成り立っています。
ユーザーに自社ブランドを知ってもらうためには、市場においてブランドを認知させるためのさまざまな活動を行って製品の詳細を理解してもらう必要があり、このような活動を「ブランディング」と呼びます。ユーザーが「〇〇と聞くとあの製品を思い浮かべる」といったように自社製品を思い浮かべる状況になっていることこそが、製品ブランディングの最終目標といえるでしょう。
ブランディングに動画が有効な理由
ブランディングに動画を使うのが効果的な理由のひとつとして、「動画がブランドの世界観を伝えるために有効な手段であるから」ということが挙げられます。
自社のブランドの世界観を的確に伝えるためには、明確なストーリーを立ててユーザーに訴求する手法が効果的、動画はストーリーのある世界観を表現するのに適しているといえます。映像によって与えられたイメージはインパクトが強く記憶に残りやすいため、「〇〇といえば自社ブランド」というイメージをもたらすのに効果が高くなります。
さらに、動画ではリアリティのある内容を伝えることもできますが「実写では表現することが難しい内容も表現できる」というメリットもあります。
非現実的なストーリーもCGやアニメーションを活用して画面上に描き出せるため、自社のブランドストーリーをより自由に表現することができます。
ブランディング動画に期待できる効果
ブランディング動画を活用することで、「自社の商品やサービスの認知度を高められる」「新規リードを獲得し、商品やサービスの利用者を増やせる」「新規顧客のリピーター化を促進できる」といった効果が期待できます。
なかでももっとも期待できる効果は「認知度アップ」で、ブランディング動画によって自社ブランドを広く認知させることにより、これまでにはアプローチできていなかったターゲット層にブランドの魅力を知ってもらえるチャンスが生まれます。認知度がアップすれば商品に興味をもつ人も増えて、売上向上にもつながりやすくなります。
「新規リードの獲得と利用者の増加」と「新規顧客のリピーター化促進」については、ブランディング動画を通じて自社に興味をもったユーザーが商品を購入することによって、効果アップが期待できます。
さらに、自社の商品やサービスを既に認知しているユーザーが自社のブランディング動画を視聴してより自社に愛着をもち、何度も商品を購入する「リピーター」となる可能性も高まります。
ブランディング動画の用途・使用シーン
ブランディング動画はさまざまな用途で利用できますが、特に次のようなシーンで役立ちます。
採用シーン
採用シーンでブランディング動画を活用することは、応募者数を増加させたり自社への理解を深めさせたりするうえで効果的な使い方のひとつです。
応募者が自社の求人に応募するかどうかを決める際に重視する内容には、待遇や業務内容だけでなく「どのようなビジョンや社風をもつ企業なのか」といった部分も含まれます。ブランディング動画で自社の情報や欲しい人材のイメージを的確に伝え、「こんなブランド・企業で働きたい」と感じてもらえれば、求人への応募者数の増加が期待できるでしょう。
自社の企業紹介動画
企業紹介動画は、自社の理念や経営方針、事業内容などを伝えるために効果的です。
自社が大切にしている考え方や代表的な事業などをブランディング動画を通して紹介することによって、自社ブランドへの理解を深めてもらいやすくなります。結果的に、ユーザーが自社に愛着をもつきっかけにもなるでしょう。
→ 企業紹介動画が必要な理由や作成方法について解説!【担当者必見】
自社サイトやSNS掲載
自社のWebサイトやSNSにブランディング動画を掲載することも、ブランディングにおいて高い効果を発揮します。
インターネットが身近になった近年では、ユーザーは気になったブランドがあると検索エンジンやSNSで該当のブランドを検索して積極的に情報収集を行うケースが多くなっています。そのため、ユーザーがキーワード検索をしてたどり着いた公式サイト内や、SNSのブランディング動画に触れる可能性は高いといえます。
ブランディング動画で自社ブランドの世界観や理念を知ってもらえれば、スムーズにブランドについて理解してもらうことができるでしょう。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社のブランディング動画は、同社に在籍するカスタマーエンジニア、テクニカルサポート、フィールドセールスの3名が自分の担当する業務内容を説明しつつ自社の雰囲気について解説する内容となっています。
社内の風通しの良さや子どもをもつ社員の働きやすさなどを3名がそれぞれの視点で語ることによって、多様性や企業の透明性もアピールできているといえるでしょう。
ブランディング動画作成時のおさえるべきポイント
ブランディング動画を作成する際には、いくつかおさえておきたいポイントがあります。ここでは、重要な3つのポイントについてご紹介します。
コンテンツ型動画との違いを明確に理解する
企業が販促目的で制作する動画の形式には、大きく分けて「ブランディング動画」と「コンテンツ型動画」の2種類があります。
自社が作成する動画はブランディング動画とコンテンツ型動画のどちらが適しているのかを、あらかじめ明確にしておきましょう。
ブランディング動画はブランドイメージや会社のイメージなどの「形のないもの」の世界観や雰囲気を伝えるための動画ですが、コンテンツ型動画は既に存在している自社商品の特徴やメリットを伝えやすくするための動画です。
形のないイメージを表現したいのであればブランディング動画を、既存商品の特徴を伝えたいのであればコンテンツ動画を選びましょう。
明確なターゲット設定
ブランディング動画を作成する際は、「誰に伝えるための動画なのか」を明確にすることも大切です。
ターゲット設定が定まっていないと、動画全体のメッセージ性もぶれやすくなります。誰に向けた動画なのかがわかりにくくなり、結果的に誰に対しても効果のない動画となってしまう可能性があるため注意が必要です。
ストーリー性をもたせる
ブランディング動画をより広く認知させたいのであれば、多くのユーザーの共感を呼ぶような内容を意識して作ることをおすすめします。
TwitterなどのSNSでは共感性が重視される傾向にあり、人の心を動かすような内容の動画であるほど拡散されやすいとも考えられるでしょう。ブランドの世界観が守られたうえで、ストーリー性が高いブランディング動画は多くの人に共有されやすいといえます。
まとめ
ブランディング動画は、コンテンツ型動画よりも抽象度や自由度が高いです。動画を通して与える印象が企業全体のイメージに直結し、自社にとっても非常に重要度の高いものとなることから、クオリティに妥協せず納得のいく動画を作成することが大切です。
説得力の高い動画を作るためには、専門家に依頼してプロの力を借りることをおすすめします。高品質なブランディング動画を制作したいとお考えなら、ぜひGAまでご相談ください。