COLUMNコラム

オンラインセミナー(Webセミナー・ウェビナー)のやり方、メリットや注意点を解説!

公開日: 2025年1月31日    

コロナ禍を経て、企業を中心にオンラインセミナーも盛んに行われるようになりました。
ところが、いざ自社で開催しようとすると…

「そもそも、オンラインセミナーのやり方ってどうやるの?」
「準備って?何から手をつけたらいいかわからない」

といった疑問点が浮かんでくるでしょう。

今回は、実際にオンラインセミナーを実施したいと考えている方に向けて、そのやり方やメリット、注意点などをくわしく解説します。
最後まで読み進めていただき、スムーズなオンラインセミナーを開催してみましょう。

■目次

オンラインセミナー(Webセミナー・ウェビナー)とは?

近年、オンラインセミナーを開催する企業は増え続けています。オンラインセミナーとは、インターネットを通じてオンライン上で開催されるセミナーのことです。Webセミナーや「Web」と「セミナー」を合わせてウェビナーとも呼ばれ、ますます注目されています。

オンラインセミナーは、インターネット上で開催されるため、インターネット環境さえあれば世界中どこからでも開催・参加ができるのが特徴です。

ここでは、オンラインセミナーとはそもそもどのようなものなのかや注目される理由や会場開催型セミナーとの違い、オンラインセミナーの種類とあわせて詳しく解説します。

オンラインセミナーが注目される理由

オンラインセミナーが注目されるきっかけのひとつとなったのが、新型コロナウイルス感染症の拡大です。それ以前は、オンラインWeb会議システムは一部の企業では導入されていたものの、一般的ではありませんでした。新型コロナウイルス感染症による外出自粛やイベントの人数制限により、多くの企業にとってWeb会議システムの導入が急務となったのです。

通常の会議や商談の場はもちろん、展示会やイベント、セミナーは、企業が新規の顧客を獲得するために欠かせません。セミナーなどのイベントを中止せざるを得ない状況のなか、売上が激減してしまう企業が多くありました。

そこで注目されたのが、オンラインでのセミナーやイベントの開催です。オンラインセミナーであれば、会場に赴くことなく自宅から参加できます。コロナ禍でも安心して参加できるオンラインセミナーは、企業、参加者双方にさまざまなメリットがあり、注目を浴びるようになりました。

オンラインセミナーと会場開催型セミナーとの違い

オンラインセミナーと参加者が会場に集まって開催する従来のセミナーの違いを、下表にわかりやすくまとめてみました。表でも見てみると、オンラインセミナーには多くのメリットがあることがわかります。

オンラインセミナー会場開催型セミナー
特徴オンライン上で行われるセミナー。
参加者はパソコンやスマホを使い、手軽に参加ができる。さまざまな説明会や展示会、社内外研修などで活用されており、近年多くの企業が導入している。
イベント会場や会議室などで開催され、参加者が集合するセミナー。
コロナ禍以前まで一般的に開催されてきた従来型のセミナーで、受講者は会場に足を運んで参加する。
運営・準備
会場の事前準備や運営の手間がほどんどかからない

・会議室などから手軽に開催ができる
・会場の手配の必要がなく日程調整に手間がかからない
・受付や案内など、現場の運営スタッフが不要 (最低限の配信スタッフのみで運営可)

さまざまな事前準備や当日の運営に労力がかかる

・会場の手配が必要であり、空き状況に合わせ日程調整も求められる
・当日は受付や案内、撤収作業など、多くの運営スタッフを要する
・配布物の準備やスタッフの移動などの手間がかかる
・開催までに多くの準備や調整を要し、気軽に開催することが難しい
対象者人数や場所に制限がないため、大規模な集客がのぞめる

・インターネット上での開催のため、収容人数の制限がない
・世界中どこからでも参加ができるため、場所に縛られず大規模な集客が可能
・地方や海外などこれまでアプローチが難しかった対象者も取り込める
会場に合わせた人数や場所に制限がありアプローチできる対象者が限定される

・収容人数は会場の規模によって制限される
・対象者はセミナー会場へ行ける人に限定される
・遠方に住む人や対象者の都合により、機会損失が発生しがち
コスト
準備や会場の手配が不要なため、少ないコストで大規模開催が可能

・会場を借りる必要がなく会場費がかからない
・交通費や配布物等資料の印刷費などもかからない
・インターネット上で配信ができるため、大幅なコストカットが可能

会場のレンタル費用や人件費など大きなコストがかかる

・会場を用意する必要があるため、レンタル費用がかかる
・人件費や交通費、印刷費など当日のセミナー運営のためのコストが発生する
・コストが大きくかかる割に人数や場所に制限があり、コストパフォーマンスがよくない

オンラインセミナーの種類

オンラインセミナーは、決められた日時のセミナーに参加する「ライブ配信」と、あらかじめ動画を収録しておき、それを配信する「オンデマンド配信」の2種類です。それぞれに異なる強みがあるため、種類はセミナーの目的に合わせて選ぶとよいでしょう。より参加者を増やしたい場合には、ライブ配信を行った後にオンデマンド配信をするなど、2つを併用することも可能です。

それぞれの特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。

ライブ配信

オンラインセミナーにおけるライブ配信は、リアルタイムでセミナーを配信する方法です。複数の人に向けて同時配信でき、チャット機能を利用して参加者とリアルタイムで直接コミュニケーションが取れます。

参加者のリアクションがその場でわかり、反応によって臨機応変に対応できるのがメリットです。ライブ配信はスピード性があり、自社製品の素早いPR活動や採用活動の会社説明会、ワークショップ、研修、株主総会などに活用されています。臨場感や貴重感が伝わりやすい点も、メリットです。

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、あらかじめ録画したセミナー動画を配信するものです。オンデマンド配信では、一度配信すれば多くの視聴者に継続的に見てもらうことができ、録画配信のため参加者も好きなときに視聴できます。

録画すれば、何度でも繰り返し使えるところもメリットです。参加者のレベルやニーズに合わせて使い分けることができるため、社内教育のための研修セミナー、資格試験用の講座、企業プロモーション、採用活動のためのプロモーションなどに活用されています。

オンラインセミナーのやり方

オンラインセミナーは、適切な準備と運営を行うことで、顧客との効果的なコミュニケーションを実現できる手法です。以下では、成功するオンラインセミナーを行うための基本的なプロセスを解説します。

1.目的・ターゲットの明確化

オンラインセミナーの成功は、目標の明確化にかかっています。
まず、自社の課題を分析し、「何のために」「誰に向けて」セミナーを行うのかを具体化します。このプロセスでは、以下の点を重視しましょう。

  • 目標を数値化: 成果を測定しやすくするため、目標は具体的な数値で設定します(例:参加者数、成約率など)。
  • テーマ選定: 顧客が興味を持つテーマを選びます。他社の成功事例を参考に、顧客ニーズに合った内容を決定します。

2. 準備とスケジューリング

オンラインセミナーの準備段階では、以下の点を考慮しましょう。

  • 登壇者と運営担当者の決定: 必要に応じて外部講師を招へいし、運営担当者を複数人確保します。
  • 余裕ある日程設定: 初めて開催する場合は、リハーサルや機材確認の時間を十分に確保しましょう。
  • 所要時間の設定: 無料セミナーは15~45分、有料セミナーは1時間以上が目安ですが、短時間で価値のある内容を提供することが重要です。

3. プラットフォームと機材の準備

次に、下記の準備も忘れないように手配しましょう。

  • プラットフォームの選定: ZoomやGoogle Meetなど、用途に応じたツールを選びます。
  • 機材確認と操作: 高品質な音声と映像を提供するため、カメラやマイクの事前チェックを行います。

4. セミナー構成・内容の作成

肝心の内容がつまらなければ話になりません。テーマを決め、その内容に沿った構成を練ります。質の高いセミナーにするために、成功事例のような情報収集、話す要点を絞ることを意識しましょう。

  • シンプルかつ実用的: 参加者が持ち帰れる具体的な知識やノウハウを提供します。
  • 他社の参考: 構成案に悩む場合は、他社のセミナーに参加し参考にするのも有効です。

5. 開催とフォローアップ

セミナー当日は、スムーズな進行と顧客満足度の向上を目指します。

  • 進行役の配置: スムーズな運営のため、進行役や質問対応担当を設けます。
  • フォローアップ: セミナー後に参加者へフォローアップメールを送り、質問対応や追加資料を提供します。

オンラインセミナーの活用シーン

オンラインセミナーは、さまざまなシーンで活用されています。オンラインならではのさまざまなメリットが開催者、参加者双方にあるのが特徴です。

ここからは、オンラインセミナーの主な活用シーンを紹介します。活用シーンによって、社内外のさまざまな対象者へのアプローチを可能にすることがわかるでしょう。

社内研修

オンラインセミナーは、社内教育用の研修にも活用されています。オンデマンド配信であれば、従業員が自分の都合に合わせて研修に参加可能です。繰り返し視聴できるため、より理解を深められるでしょう。

従来型の研修セミナーでは、開催の告知から会場場所、講師のスケジュール調整などの事前準備が必要でした。オンラインセミナーでは事前準備の負担も少なく、過度なスケジュール調整をせずに配信できます。

参加者も講師も会場に出向く必要がなく、その場で開催・参加ができるため、時間とコストカットを実現できるのも、オンラインセミナーならではのメリットです。

外部向けイベント

オンラインセミナーは、外部向けの各種イベントなどでも活用されています。主なイベントの種類としては、採用活動のための会社説明会、社外向けの決算説明会などです。

企業にとっては、会場を手配する手間が省け、レンタル費用もかからないことがメリットとして挙げられます。参加者にとっては、移動時間や交通費をカットできることがメリットです。特に新卒採用においては、地方の学生が移動せずに気軽に参加できるため、より幅広く優秀な人材を確保できる可能性が高まるでしょう。

会場の収容人数を気にせず開催できるのもオンラインセミナーならではのメリットです。開催側、参加者側双方に大きなメリットがあります。

自社商品・サービスの説明会

オンラインセミナーは、自社商品やサービスの説明会としての配信も可能です。会場開催型のセミナーでは、場所やコストの問題で開催できる頻度が限られます。オンラインセミナーであれば、頻度を気にせず何度でも開催できます。

従来の会場開催型のセミナーでは、会場まで足を運んでくれる、自社の商品に対し関心度の高い顧客が主な対象となっていました。一方、オンラインセミナーでは、関心度の高い顧客だけでなく、商品やサービスに興味を持っている見込み客にもアプローチが可能です。

より幅広い層にアプローチすることで、新規顧客獲得につながり、売上の向上が見込めるでしょう。また、新商品のパンフレットやCM、PVなどもオンラインであれば共有しやすいのもメリットです。オンラインセミナーであれば、国内でも全国的に、さらには世界中の人々に商品やサービスの魅力を伝えられます。

オンラインセミナーのメリット

ここからは、オンラインセミナーのメリットを開催者側と参加者側に分けて、より詳しく解説します。
メリットを知ることで、より効果的なオンラインセミナーの企画、開催が可能になるでしょう。オンラインセミナーの開催を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

開催者側のメリット

インターネット環境さえあれば開催、参加ができるオンラインセミナーでは、高い集客効果が見込めるでしょう。

準備段階から準備にかかる時間やコストを削減できるだけでなく、リアルタイムでのチャットやアンケート内容を開催後に分析し、今後の戦略に活用することが可能です。ここでは、開催者側のメリットを3つ紹介します。

運営に関するコストを削減できる

運営の準備にかかる手間やコストを大幅にカットできる点は、大きなメリットです。会場開催型セミナーでは、まずどのくらいの参加者が見込めるかの人数によって、イベント会場や会議室を手配しなければなりませんでした。会場の選定や日程調整にも労力がかかり、会場のレンタル費用もかさみます。

オンラインセミナーであれば、集客数に合わせた会場を準備する必要がなく、レンタル費用もかかりません。移動費用もかからないため、会場開催型セミナーでかかっていた講師の出張費や移動費もおさえられます。

セミナーに必要な資料の印刷の手間やコストが削減できる点もメリットです。準備したプレゼンテーションスライドを画面共有や、PDFでの資料を提供するだけで済みます。一度録画するだけで繰り返し配信できるため、講師への依頼費用も削減可能です。

高い集客効果が見込める

会場開催型セミナーでは、会場に足を運べる人に参加者が限定されていました。インターネット上で開催するオンラインセミナーでは、国内外問わず多くの人の参加が見込めます。

開催場所に縛られることがないため、遠方にいる人にもアプローチが可能です。国内外の幅広い層に情報発信ができることにより、企業にとっては新規顧客や優秀な人材の獲得が望めるでしょう。社内の研修目的でオンラインセミナーを行う場合には、勤務地にかたよらない社内教育が目指せます。

セミナーを行う講師も、国内だけでなく海外から招くことが可能です。国内に限定されないことで、より適した講師の選択肢が広がり、セミナー内容の質も上がるでしょう。

リアルタイムで多くの人とコミュニケーションをとれる

リアルタイムで多くの参加者と同時に直接コミュニケーションを取れる点も、オンラインセミナーならではのメリットといえます。ライブ配信では参加者とのチャットが可能なため、より充実したセミナー内容の実現が可能です。参加者の反応がリアルタイムで分かり、臨機応変な対応ができるでしょう。

チャット機能でのコメントやアンケート内容は、セミナーの効果測定にも効果的です。ライブ配信で行ったセミナーを録画しておき、参加者の声を反映させ、不十分だった部分を修正した上でオンデマンド配信もできます。参加者の声を聞き入れ、セミナー内容を改善しやすいのもオンラインセミナーのメリットです。

参加者側のメリット

オンラインセミナーは、開催する企業が増えているだけでなく、参加者も増加傾向です。会場開催型セミナーに比べ、気軽に参加しやすく、便利で有益な情報を得られることが理由に挙げられるでしょう。リアルセミナーに比べて発言しやすい点も、大きなメリットです。

ここからは、参加者側のメリットについて詳しく解説します。

時間や場所を問わず気軽に参加できる

時間や場所に制約されずに気軽に参加できる点は、参加者にとっての大きなメリットです。会場開催型セミナーでは、「興味はあるけれど、会場が遠く参加できない」という方も少なくありませんでした。

オンラインセミナーでは、移動時間や交通費も節約できます。さらにオンデマンド配信のセミナーであれば、好きなときに参加できるため、セミナー参加へのハードルがより下がります。

参加者側はWeb会議ツールなどの導入が必要ない場合も多く、いつでもどこでも気軽にオンラインセミナーに参加できるのがメリットです。

コミュニケーションがとりやすい

人前で話すことや注目されることが苦手な人でも、セミナーの主催者やほかの参加者とコミュニケーションを取りやすいのがオンラインセミナーのメリットです。

チャット機能を利用することにより、主催者へ質問をする際の心理的なハードルが下がります。気兼ねなく質問でき、コミュニケーションを取りやすいことで、セミナー参加の満足度も上がるでしょう。

オンデマンド配信なら繰り返し視聴できる

好きなときに繰り返し視聴できるのは、オンデマンド配信のメリットです。直接的なコミュニケーションは取れないものの、繰り返し視聴することでセミナー内容の理解が深まるでしょう。

ライブ配信であっても、録画可能なセミナーであれば、自分の都合に合わせて何度でも視聴できます。リアルタイムでは聞き取れなかったり理解できなかったりしても、後から確認できる点もメリットです。

オンラインセミナーのやり方

オンラインセミナーは、適切な準備と運営を行うことで、顧客との効果的なコミュニケーションを実現できる手法です。以下では、成功するオンラインセミナーを行うための基本的なプロセスを解説します。

1.目的・ターゲットの明確化

オンラインセミナーの成功は、目標の明確化にかかっています。
まず、自社の課題を分析し、「何のために」「誰に向けて」セミナーを行うのかを具体化します。このプロセスでは、以下の点を重視しましょう。

  • 目標を数値化: 成果を測定しやすくするため、目標は具体的な数値で設定します(例:参加者数、成約率など)。
  • テーマ選定: 顧客が興味を持つテーマを選びます。他社の成功事例を参考に、顧客ニーズに合った内容を決定します。

2. 準備とスケジューリング

オンラインセミナーの準備段階では、以下の点を考慮しましょう。

  • 登壇者と運営担当者の決定: 必要に応じて外部講師を招へいし、運営担当者を複数人確保します。
  • 余裕ある日程設定: 初めて開催する場合は、リハーサルや機材確認の時間を十分に確保しましょう。
  • 所要時間の設定: 無料セミナーは15~45分、有料セミナーは1時間以上が目安ですが、短時間で価値のある内容を提供することが重要です。

3. プラットフォームと機材の準備

次に、下記の準備も忘れないように手配しましょう。

  • プラットフォームの選定: ZoomやGoogle Meetなど、用途に応じたツールを選びます。
  • 機材確認と操作: 高品質な音声と映像を提供するため、カメラやマイクの事前チェックを行います。

4. セミナー構成・内容の作成

肝心の内容がつまらなければ話になりません。テーマを決め、その内容に沿った構成を練ります。質の高いセミナーにするために、成功事例のような情報収集、話す要点を絞ることを意識しましょう。

  • シンプルかつ実用的: 参加者が持ち帰れる具体的な知識やノウハウを提供します。
  • 他社の参考: 構成案に悩む場合は、他社のセミナーに参加し参考にするのも有効です。

5. 開催とフォローアップ

セミナー当日は、スムーズな進行と顧客満足度の向上を目指します。

  • 進行役の配置: スムーズな運営のため、進行役や質問対応担当を設けます。
  • フォローアップ: セミナー後に参加者へフォローアップメールを送り、質問対応や追加資料を提供します。

オンラインセミナーを成功させるための3つのポイント

オンラインセミナーを成功させるために、おさえておきたいポイントがいくつかあります。参加者の満足度を上げるためにも、参加者がストレスなく受講できる環境を整えることが大切です。会場開催型セミナーほどではないですが、事前の準備や確認も成功への鍵となるでしょう。

ここでは、オンラインセミナーを成功させるポイントを4つ紹介します。

1.セミナーの目的を明確化する

やり方の中で説明したように、目的や目標数値を明確にすることで、具体的にどのような準備が必要かが見えてきます。また、セミナーの目的は、開催者によってさまざまです。どのような人に参加してほしいのか、ターゲットの具現化も大切です。

知識を高めるためのセミナーなのか、自社商品プロモーションなのかで、セミナーの段取り・動員数・価格設定が異なります。セミナーで扱う商材やサービス内容によっては、オンラインセミナーよりもリアルセミナーのほうが向いている場合もあるでしょう。例えば食品を扱うセミナーの場合は、香りや食感、味は伝わりにくいため、リアルセミナーのほうが向いているかもしれません。

扱う商材やサービス内容を踏まえた上で、オンラインセミナーが効果的かどうかを検討する必要があります。

2.安定した配信環境を整える

オンラインセミナーを滞りなく進め、参加者が最後までストレスなく視聴するためにも、安定した配信環境を整えることが大切です。配信環境はセミナーの質や参加者の満足度、集中力を左右します。

どれほどセミナーの内容が充実していても、通信環境が悪ければセミナーの質が下がってしまいます。開催者側は、事前に安定した通信環境を整えるようにし、テストをしておくようにしましょう。

通信速度を確認し、質のよいカメラ、マイクを準備しましょう。途中で通信や音声が途切れてしまうと、セミナーの質を低下させる原因となり、参加者にストレスを与えてしまいます。安定した通信を維持するためには、有線LAN環境で行うのがおすすめです。

また、開催者側の通信環境が安定していても、必ずしも参加者がストレスなく視聴できるとは限りません。セミナー当日にトラブルが起きないよう、事前に参加者に通信テストの案内をするなどの工夫が必要です。

開催時の万が一のトラブルに備え、パソコンをはじめとした機材の予備も準備しておきましょう。

3.チャット機能を活用する

オンラインセミナーでは、チャット機能を大いに活用しましょう。

リアルセミナーと違い、参加者の反応がわかりにくい点がオンラインセミナーの特徴です。
参加者が目の前にいないオンラインセミナーでは、チャット機能を活用することで、参加者の反応をリアルタイムで確認でき、反応によって臨機応変な対応が可能です。

参加者の疑問もその場で解消できるので、理解も深まり、途中離脱を防ぐ効果も期待できます。参加者にとってのメリットも多く、満足度が上がるでしょう。

アンケート

アンケートの実施は、参加者の見込み度合いを知る上で大いに役立ちます。見込み度合いが分かれば、その後のアプローチの優先順位をつけることが可能です。アフターフォローとしてアンケートを効果的に活用するには、回収率を上げなければなりません。

アンケートの回収率を上げるポイントは、オンラインセミナー中に実施することと質問を完結にすることです。アンケートには、参加者の名前などの基本情報をはじめ、受講目的や参加者が希望するアクションを盛り込んでみましょう。

参加者に不安を与えないためにも、アンケートの使用目的をあらかじめ明確にしておくことが大切です。

お礼のメール

オンラインセミナーは対面での会話ができないため、お礼のメールが有効です。ただ感謝の気持ちを述べるだけでなく、今後の関係発展につながるような内容を意識しましょう。また、オンラインセミナー当日に送信するのもポイントです。

オンラインセミナーの内容をおさらいする内容を盛り込めば、参加者にとって有益な情報となり、好印象を与えられるでしょう。また、今回のセミナーだけで関係が終わらないよう、次回のセミナーの案内などをつけ加えるのも効果的です。

オンラインセミナー後にお礼のメールを送信することで、参加者との関係構築、発展のきっかけになり、将来的な顧客獲得につながる可能性があります。

オンラインセミナーで失敗しないための注意点

オンラインセミナーにはさまざまなメリットがある一方、注意しておきたい点があります。効果的なセミナーを開催するためにも、メリットだけでなくデメリットを理解しておくことが大切です。

ここでは、オンラインセミナーにおける注意点を開催者側と参加者側に分けて詳しく解説します。オンラインセミナーを成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

開催者側が意識しておきたい注意点

まずはオンラインセミナーの開催者側の注意点を見ていきましょう。開催者側は、参加者がストレスなくセミナーを視聴できるよう配慮しなければなりません。質のよい動画であることはもちろん、安定した通信環境を確保することで、参加者のストレス軽減の手がかりとなります。

注意点を知ることで、オンラインセミナーの質を上げられる可能性が高いため、ぜひ参考にしてみてください。

動画の質により講師の印象が左右されやすい

オンラインセミナーの注意点のひとつに、カメラ映りや背景の映像など、動画の質により講師の印象が左右されやすいということがあります。オンラインセミナーでは、参加者は講師をモニター上で見ることになるため、講師のカメラ映りも講師を選ぶ上で考慮する必要があるかもしれません。

背景の色や会場の備品、照明の工夫でカメラ映りが改善できる場合もあります。照明が明るければ明るい印象になりますし、女性の場合はメイクを工夫してみるのもいいかもしれません。白い服を着ることで、顔周りが明るく見えるというのもあります。いずれにしても、1度テスト撮影をしてカメラ映りを事前に確認しておくとよいでしょう。

通信環境がセミナーの質に影響する

オンラインセミナーでは、設備や通信トラブルのリスクがあります。音声が聞き取りづらかったり、ノイズが入ってしまったりすることで、参加者はストレスを感じるでしょう。照明が暗い、画質が粗いなどもストレスになり、途中で視聴をやめてしまうかもしれません。

オンラインセミナーには設備や通信トラブルはつきものであることを理解し、事前の準備を入念に行うことが大切です。パソコンやカメラ、マイクは高品質なものを使用し、テストも何度か行いましょう。予備の機器を準備しておくのもおすすめです。

参加者の意欲がわかりづらい

オンラインセミナーでは、参加者が目の前にいないため、反応がわかりづらいことも懸念点です。参加者の表情はもちろん、うなづいている様子などの反応も確認できないため、参加者の意欲の度合いがはかりにくいといえます。

どの程度理解しているか、どの程度意欲を持って参加しているかなど、参加者の温度感がわかりにくいことは、開催者側としてもやりづらい点でしょう。参加者の意欲や理解度を読み取ることができれば、次回のセミナーに活かすこともできます。オンラインセミナーの場合、この点を注意ながら参加者を巻き込んだ企画を盛り込むことが大事です。

参加者側が失敗しないための注意点

効果的なオンラインセミナーを開催するには、参加者側にも配慮する必要があります。参加者側のストレスを軽減するなど、満足度を上げられなければ、オンラインセミナーの効果が期待できません。

ここでは、参加者側が失敗しないための注意点を2つ紹介します。ポイントを押さえた上でセミナー開催時に工夫し、改善していきましょう。

参加者同士の交流が生まれにくい

オンラインセミナーでは、参加者の多くは自宅から視聴することが考えられるため、参加者同士の交流が生まれにくいといえます。リアルセミナーと異なり、オンラインセミナーでは、開催者側が計画的にコミュニケーションの発生を設定するなどの配慮が必要です。

マッチングイベントなど参加者同士の交流を目的とした内容の場合は、あらかじめ参加者を少人数のグループに分けるなどの事前準備が有効でしょう。登録された情報をもとに、自動でグループ分けをしてくれるサービスやランダムに参加者をマッチングするシステムを活用すると便利です。

集中力を保ちにくい

オンラインセミナーでは、参加者が受動的に情報を得るため、集中力を保ちにくいことがデメリットといえます。気軽に参加できる反面、ほかのことをしながら視聴できるため、集中力が途切れやすいようです。

参加者のほとんどは自宅から視聴するため、家族やペットがいる場合などは気が散りやすくなるでしょう。電話がかかってくれば、視聴中でもその場を離れるでしょう。

通信環境の質も、参加者の集中力を下げる原因のひとつです。映像や音声が途切れてしまうことがストレスとなり、視聴を途中でやめてしまうかもしれません。参加者が集中力を損なわないよう、開催者側にも工夫が必要です。

まとめ

オンラインセミナーは、適切な準備と運営を行うことで大きな効果を得られる便利な手法です。事前に目標やターゲットを明確化し、安定した配信環境と魅力的な内容を用意することが成功の鍵となります。

また、セミナー後のフォローアップを欠かさず行うことで、顧客満足度の向上と新規顧客獲得につながります。オンラインセミナーの特性を活かして、効率的かつ効果的なコミュニケーションを実現してみましょう。

もし、リソース不足などオンラインセミナーでのお困りごとがありましたら、お気軽に当社にご相談ください。

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