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2025.07.17

ECサイトとネットショップの違いとは?定義と種類をわかりやすく解説

ECサイトとネットショップの違いとは?定義と種類をわかりやすく解説
ECサイトとネットショップの違いとは?定義と種類をわかりやすく解説

ECサイトとネットショップの違いとは?

「ECサイトとネットショップの違いは何でしょう?」――

実はこの2つの言葉、現場で使われる場面をよく見るものの、厳密な定義や違いについては意外と曖昧です。SEO施策やWeb担当者の会話の中でも混同しやすい「ECサイト」と「ネットショップ」ですが、それぞれどういったニュアンスで使われるのか解説します。

用語としての違いはほとんどなし

ECサイト/ネットショップを楽しむ女性

まず、結論からいえば「ECサイト」と「ネットショップ」は用語として大きな違いはありません。どちらも、インターネット上で商品やサービスを売買する仕組みを指し、「オンラインショップ」「Webショップ」「ネット通販」「通販サイト」「通信販売」といった言い方も本質的には同じ意味です。

その中でも、「ECサイト」と「ネットショップ」は現実の会話やSEOキーワードとして使われるシーンはそれぞれ少しニュアンスの違いがあります。

ECサイト=運営側の呼び方

ECサイトの「EC」は、E-Commerce(電子商取引)と訳すことができます。専門的な表現で、事業者やWeb業界、あるいはBtoBシーンでよく用いられます。企業が新たに“ECサイトを構築する”というとき、ネットショップを営業チャネルの一つとして捉え、管理システムやバックヤードも含めた“ビジネスの仕組み”というイメージが強いでしょう。

また、ECサイトにはモール型や自社運営型など種類が含まれている場合もあり、言葉の幅としては「ネットショップ」よりやや広い印象があります。さらにいえば、他のWEBサイトと区別するためにECサイトと呼ぶようになったとも考えられます。

✅ ポイント

「ネットショップ」も含めて、商取引を行うすべてのWebサイトがECサイトにあたるため、ネットショップはECサイトの一種です。

ネットショップ=消費者側の呼び方

「ネットショップ」は、「インターネット上の小売店舗」を意味し、主に商品を販売するオンライン店舗のことを指します。実店舗を持たずにWEB上で商品の受注や販売を行う形態が多く、主に個人や中小企業が取り組んでいるイメージが強いかもしれません。

✅ ポイント

「ネットショップ」は「ECサイト」の中でも、小売や個人販売に特化した形態を指すことが多い言葉です。

なぜ名称が分かれるのか

このように意味合いは近いものの、“運営側”と“消費者側”で自然と使い分けが生まれています。その違いはいったいどこから来たのでしょうか?

「ECサイト」使用例 vs.「ネットショップ」使用例

「ECサイト」はWeb制作会社、コンサルタント、マーケター、ITベンダーなど、構築・管理を担う人々に多く使われます。たとえば「自社ECサイト強化」や「BtoB向けECサイト導入」というフレーズのように、取引の形態や機能に焦点が当てられることが多いです。

一方「ネットショップ」は、商品の販売者あるいは購入者が「ネットでお買い物」「ネットショップで人気ランキング」など消費体験の現場で親しみやすく使う傾向があります。ECプラットフォーム運営側も、消費者向けには“ネットショップ”という名称を前面に出してプロモーションするケースが多いのも特徴です。

「ECサイト」と「ネットショップ」のように、立場や視点によって呼び方が変わる場合があります。

✅ 結論
  • 「ネットショップ」は「ECサイト」の一部であり、「ECサイト」はより広い意味を持つ総称です。

「ネットショップを作る=ECサイトを立ち上げること」ですが、

👉「ECサイト=ネットショップ」とは限らないこともあります。

ビジネスの打ち合わせでは、わずかなニュアンスの違いによって使われる言葉が異なるため、事前に知っておくと、安心してコミュニケーションを取ることができます。あわせて、これからふれるECサイトやネットショップの基本的な知識や仕組みを理解しておくことで、打ち合わせもよりスムーズに進められるでしょう。

ECサイトの基本構成と目的

では、実際に「ECサイト」「ネットショップ」は、どんな基本機能、目的や種類があるのでしょうか。

共通する基本機能とは?

両者の根底には「インターネット上で商品やサービスを売る」という共通点があります。その仕組み作りに必要不可欠な機能は基本的に同じです。

写真や動画、詳細な説明文でユーザーの興味をひき、購入意欲を高めます。次に「カート」機能。実店舗の“買い物かご”のように、ユーザーがほしいものをまとめて決済できる仕組みです。そして「決済」―クレジットカード・コンビニ・銀行振込に加え、PayPayやAmazon Payといったキャッシュレス決済など、多様な支払い方法が選べることが今や標準となっています。

また、サイト運営側にとって欠かせないのが「注文/在庫管理」システム。受注情報をリアルタイムで管理し、在庫状況の反映や発送手配、さらには顧客データの一元管理までを担います。これらの基本機能は、「ECサイト」「ネットショップ」共通の“心臓部”といえるでしょう。

ECサイトの目的

ECサイトは、リアル店舗のように営業時間や休業日といった制約がありません。インターネット上の店舗であれば、スタッフがいなくても24時間いつでも買い物が可能です。

また、ネットに接続できる環境さえあれば、場所を問わず商品を購入できるという利点もあります。

このように、リアル店舗よりも利用しやすい環境が整っているため、ECサイトは売上の拡大を狙いやすいといえるでしょう。

さらに、販売対象を日本国内だけに限定する必要はありません。海外の顧客とも取引できるのがECサイトの大きな特徴の一つです。「越境EC」と呼ばれる海外展開も一般的になり、多くの事業者が国内外を問わずビジネスを広げています。

ECサイトの種類

ECサイトは大きく分けて「自社ECサイト」と「ECモール」の2つに分類されます。

楽天やAmazonのような「ECモール」に出店するのか、“自社EC”と呼ばれる独立型サイトを作るのかでも運営戦略が分かれます。ECモールは圧倒的な集客力や認知度が魅力ですが、独自性や自社ブランドの訴求を重視するなら自社ECが向いています。この選択によって、運用負担やコスト構造も大きく変化します。

ECサイトの2つの運営スタイルを徹底比較!自社運営型 vs モール型

比較項目自社サイト型モール型:例 楽天・Amazonなど
集客方法– SEO対策- SNS運用- メルマガ- 広告出稿など自社で実施– モール内検索や特集ページにより流入あり- 一部広告も活用可能
手数料– サーバー代・ドメイン代など実費- 自社広告費用が発生– 出店料・販売手数料あり(5〜15%程度)- 広告費も別途必要なことも
運営の自由度– デザイン・機能など自由にカスタマイズ可能- ブランド表現に最適– テンプレート制で自由度は低い
– モール規約に従う必要がある
初期費用– 内製・外注による– 出店費用がかかる場合あり
(初期費用+月額費)
販売のしやすさ– 自社での集客が必要で、販売までの導線作りが重要– モールの集客力を活用でき、すぐに販売開始できる
信頼性・安心感– ブランド力があると有利- 認知度の低い企業は信用獲得が課題– モールの信用力で購入ハードルが低い
顧客データの活用– 顧客情報を取得・活用しやすく、CRM施策に活かせる– 顧客情報は限定的にしか取得できない
(モール側に管理される)

あらためて、メリット・デメリットについて下記にまとめています。

【自社ECサイト】

自社ECサイトとは、企業やブランドが独自で運営しているオンラインショップのことです。多くの場合、WEB制作会社に依頼して構築し、初期費用や運用費用は数十万円程度かかります。

しかし、自社独自のブランドイメージを前面に打ち出せる点や、販売手数料が発生しないため利益率が高くなる点など、多くのメリットがあります。大手企業や多くのブランドでは、ブランディングの一環として自社ECサイトを活用しています。

《メリット》

◎フルカスタマイズ可能:業務フローや要件に合わせてあらゆるカスタマイズができる。

◎データの収集・活用がしやすい:顧客情報やシステム全体を完全に自社で管理できる。

◎外部システム連携が柔軟:既存業務システムなどとの連携もしやすい。

◎ブランディングがしやすい:機能やデザインの自由度が高いため、競合との差別化がしやすくなり、自社のアピールが強く打ち出せる。

《デメリット》

◎初期投資・運用コストが高い:開発・保守に多額のコストがかかる。

◎開発期間が長い:設計から実装、運用開始まで工程が多いため、短期間では始めづらい。

◎専門知識が必須:システム運用やトラブル対応にIT部門や技術者、開発会社との関係が不可欠。

【ECモール】

もう一つの「ECモール」は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、複数の事業者が出店する大規模なネット上のショッピングモールです。

ECモールは、販売管理システムが整っているため、初心者や個人事業主でも簡単に出店できることが特長です。

《メリット》

◎集客力が高い:モール自体に多くのユーザーが集まっているため、認知度や集客面で有利。

◎運営が比較的簡単:システム構築やサーバー管理が不要。商品登録や店舗運営に集中できる。

◎決済・物流サポートが充実:モールが決済・物流システムを提供している場合が多い。

《デメリット》

◎手数料が高い:出店料や売上ごとの手数料が発生するため、利益率が低くなることがある。

◎デザインや機能のカスタマイズが制限される:ショップの個性を出しにくい。

◎顧客情報の所有権が限定的:顧客データがモール側に帰属する場合があり、リピーター獲得施策が制限される。

ECサイトの作り方

なかでも自社ECサイトを構築する際には、どの方式を選ぶかでコストや導入スピード、カスタマイズの自由度が大きく変わります。

・ASP型

・SaaS型

・パッケージ型

・オープンソース型

・フルスクラッチ開発

ECサイトがどのように構築されているかを知っておくことも重要なので、ぜひ下記のコラムを参考にしてください。

さらに詳しく!「ECサイトの作り方と手順を徹底分析!運用サポートもお任せ

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当社の強みは、WEB全般でいえばシステムや規模感に関わらず、お客様のニーズに合わせた形態でさまざまなサービス・ご提案ができる点です。そのほかにも、DM印刷や発送といった紙媒体から、動画映像制作のサービスまでワンストップで実現できます。

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まとめ

「ECサイト」と「ネットショップ」は、言葉としてはほぼ同義でありながら、使われる場面や視点の違いによって使い分けられています。ECサイトはより広義なビジネス用語として、ネットショップは消費者や店舗運営者に親しまれる言葉として定着しています。

さらに、ECサイトには「自社運営型」と「モール型」があり、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。ブランド表現や顧客管理に力を入れたいなら自社ECが向いており、スピーディーに販売を始めたいならモール型が効果的です。

このような基本的な違いや仕組みを理解することで、自社に合った最適なEC運営スタイルを選ぶことができるでしょう。サイト構築やリニューアルを検討する際の土台として、ぜひ本記事の内容をお役立てください。

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